Heavenz
桜襲 – Heavenz
一閃 見えば影もまた幽冥 瞑する程に落ちて
過ぎる消光 寄る辺は戒定慧
一瞬 解けば費やすは有限 縁も振りほどいて
染み込んだ秘は 幾重も紅い
禅定を勤行 夢幻の如く雲に成って
一意斬って仕舞って 斬って仕舞って ただ刹那に駆ける
燃やす灯は短命なれども 鉄刀鉄皮 陰に詫びが鳴く
嗚呼 揺れる揺れる光彩
かなぐり惜しもせず 背には時雨
救世の暮れ 期は春疾風
咲けば散る事こそ 人の華
一切 心通わさずに無下 委細を問わずとも
去り行く物 留めず能わず
一生 如何ほどの物であれ 計れば矛先へ
身には纏わず 御霊で纏う
感情は群青 流る血が巡って残桜
やがて生きて散って 萌えて咲いて ほら緋色に染まる
涙なら心で零せと 深層心理 最上階 寂びを見る
嗚呼 振れる振れる切っ先
飛び舞う星かけら 桜襲
散りゆくは 人ひとひらり
わずか我が灯火で 担えば
嗚呼 揺れる揺れる光彩
かなぐり惜しもせず 背には時雨
救世の暮れ 期は春疾風
咲けば散る事こそ 人の華