HACHI

万華鏡 – HACHI

いつだか君からもらった
小さなサイズの万華鏡
少し気が向いたんだ
まあ覗きこんでみようか

色彩の向こう
蘇るだろう
あの日描いた未来の続き

どんな言葉を連ねたって
きっと今は強がりなんだ
美しいものが綺麗だって
言えたなら良いのさ

サラサラ写り変わる
季節も時代の波も
なにもかもが流るるまま

幾何学の花 くるくる廻れ
ちりめんの筒 ほら転がして
誰も彼もただ一つ
花がひらくなら
この色眼鏡 百色足して
僕は生きるよ

どんな想いも混ざり合って
きっと今を色付けるんだ
忘れたいような憂いだって
僕のもの

午前四時の流星の軌道
君と見上げた途方ない空

サラサラこぼれ落ちる
散りばめたこのホログラム
瞳のなか降り注げば

幾千の花 くるくる廻れ
刹那のうちに枯れていこうと
胸の奥ただ一つ万華鏡
花がひらくなら
百色眼鏡 何回だって
きっと咲かすよ

君は君の華を
僕は僕の華を

幾千の花 くるくる廻れ
刹那のうちに枯れていこうと

幾何学の花 くるくるまわれ
ちりめんの筒 ほら転がして
誰も彼もただ一つ
花がひらくなら
この色眼鏡 百色足して
僕は生きるよ

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