君はまだ わたしの声
聞いたことないよ
こんなにたくさんいるはずないでしょう
歯のある蜻蛉みたいでいやなんでしょ
毒なんて ごはんを食べてるよ
見て
気付いていいよ
痛むままで いくじなしね
ねえ
(手)と(手)で交配した
筆記の閨じゃないって知ってね
何も言いかけてないよ
わたしは
刺繍の花じゃない
見てほしい 花じゃないから
凡ゆる明日みたいで眩むんでしょ
暗いのは目蓋だけだよ
どうして
ね どうして
ねえ
どうして
(帯)が射止めてるよ わたしの何も闇じゃない
闇の夢を見てるのは君だよ
ずっと
ずーーっと
巨きな
(目)と(目)と望遠鏡で気付く
鬼籍の島じゃない
素敵な
一角獣じゃないわたしが
薄紫じゃない
見えるだろ
誤魔化すなよ
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