遣ノ雨

replica -the first take- – 遣ノ雨

今も 焼き付いている
私を 叫(よ)ぶ声
求めているのは いつだって
私を象った あなたの夢

繋がる右の手を
確かめるように包み込む
離さないで
あなたが望んで
塗り替わった私を

その目に 写して
私は直ぐ隣にいる
少しの我慢と
痛みなら受け止められるから
認めて この私を

その手で 握って
締め付けられるこの手
守ってなんて 言わないから
愛して

望むままに
染まっていく
私を愛してくれた
まるで誰かのレプリカで
私の欠片も無かった

今も 焼き付いている
私を叫ぶ声
本当は誰を呼んでいたの

その目に 写った
私はあなたの夢じゃない
私じゃなくていい
痛みなんていらない愛を
見つけて もう離して

もういい?
泣いてもいい?
誰かの偽物じゃなく
私はここに居るのだと

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