近江俊郎

緑の地平線 – 近江俊郎

なぜか忘れぬ 人故に
涙かくして 踊る夜は
ぬれし瞳に すすり泣く
リラの花さえ なつかしや

わざと気強く ふりすてて
無理に注がして 飲む酒も
霧の都の 夜は更けて
夢もはかなく 散りてゆく

山のけむりを 慕いつつ
いとし小鳩の 声聞けば
遠き前途に ほのぼのと
緑うれしや 地平線

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湯の町エレジー – 近江俊郎

伊豆の山々 月あわく灯りにむせぶ 湯のけむりああ 初恋の君を尋ねて 今宵またギター爪弾く 旅の鳥風のたよりに 聞く君は温泉(いでゆ)の町の 人の妻ああ 相見ても

明るい雨 – 近江俊郎

誰かに似たひと 傘さして駅の時計を 眺めてた旅にゆく朝 ほろほろと雨の広場で 鳩が鳴く赤い屋根 青い屋根 新緑の並木ああ明るい雨 明るい雨吐息にけむる ガラス窓

水車小屋の花 – 近江俊郎

青い青い たにがわの水そしてほら あの水車小屋の花のような ひとりむすめとなにげなく 話しかけてはなにげなく 別れたまでのただ それだけの 花だったよ青い青い 

思い出は雲に似て – 近江俊郎

思い出は思い出は 流れゆく雲か浮びては消えてゆく 青空の彼方はるかに遠き日を 呼び返すごと群れ飛ぶよ群れ飛ぶよ 夢のかずかずそよ風はそよ風は わが胸を揺すり汐鳴

別れの磯千鳥 – 近江俊郎

逢うが別れの はじめとは知らぬ私じゃ ないけれどせつなく残る この思い知っているのは 磯千鳥泣いてくれるな そよ風よ希望抱いた あの人に晴れの笑顔が 何故悲し沖

山小舎の灯 – 近江俊郎

黄昏の 灯は ほのかに点りて懐しき山小舎は 麓の小径よ想い出の窓に凭り 君を偲べば風は過ぎし日の 歌をば囁くよ昏れゆくは白馬か 穂高は茜よ樺の木のほの白き 影も

さすらいのギター – 近江俊郎

たかだ一人の 女のために寝てはまぼろし 起きてはうつつああ みだれる絃よ 我胸よながれながれる 身の果てはどうせ野ざらし 雨ざらし月の色さえ 淋しい秋をギター抱

月夜船 – 近江俊郎

おおい そこゆくのぼり船今夜は月夜だ どこゆきだ え船底いっぱい 荷をつんで釜石行きだよ 追風だよ追風だよおおい 入り船くだり船今夜は月夜だ お泊りか え積荷を

悲しき竹笛 – 近江俊郎

ひとり都の たそがれに想い哀しく 笛を吹くああ細くはかなき 竹笛なれどこめし願いを 君知るやそぞろ歩きの たわむれに購いてわかちし 想い出よああ花の笑顔も やさ

男涙よなぜ熱い – 近江俊郎

ああ故郷の 灯よひとりしのべば しみじみと思い出悲し 夢恋し泣くな夜空の 名無島男涙よ なぜ熱いああ故郷の 山よ川幼き夢の ゆりかごよ呼べどかえらぬ その人は空

湯の町物語 – 近江俊郎

一つ流れる あの星は想い出す夜の 夢のかげ泣くまいと 泣くまいと涙かくした 宵の窓またも泣かせる 流し唄いく度たよりを 書いたとてこころ届かぬ 片だより思うまい

忘れないよ – 近江俊郎

なみだぐみ さよなら言ったね形見にと マフラーくれたねいくたびか花が咲き 花が散り時は流れて 行ったけど君のこと 僕は今でも忘れないよお別れの 運命に泣いたね悲

南の薔薇 – 近江俊郎

南のばらそよ風に ほほえむ君の姿胸に抱き口づける 花よばらの花美わしの月の宵 ともに盃あげ君よ歌え 恋の歌をなやましこの胸 燃えたつ恋南の国スペインの君はやさし

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