若山彰

娘へ – 若山彰

旅にでも 出ようかと
娘を誘えば その台詞
母さんが 生きてるうちに
聞きたかったと 涙ぐむ
花につもった こ雪をはらう
横顔が…優しさが…
娘よ 似てきたなァ
母さんに

たわむれて 腕をくむ
娘の笑いに 不器用な
親父ほど 冷や汗流す
よせと叱れば ふくれ出す
お前いたから ここ迄これた
片親の 見立てでも
娘よ 立派だよ
ありがとう

聞いたのか なれそめを
宿屋の女将に せせらぎが
場をもたす 思い出の郷
変わらないなあ 懐かしい
一つ飲むかと 盃出せば
云いかけて 目をふせる
娘よ いいんだよ
嫁にゆけ

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喜びも悲しみも幾歳月 – 若山彰

俺ら岬の 灯台守は妻と二人で 沖行く船の無事を祈って 灯をかざす灯をかざす冬が来たぞと 海鳥啼けば北は雪国 吹雪の夜の沖に霧笛が 呼びかける呼びかける離れ小島に

白鳥は北へ帰る – 若山彰

白鳥は 北へいくあの人は 東京へうつろな想い 抱きしめて渚たどれば 風ばかりあゝ 白鳥も あの人もいない湖白鳥はかなしからずや 空のあをうみのあをにも そまずた

君のその手で – 若山彰

小さな樹でも 青空にのびゆく自由を もっている嵐をさゝえ その樹をまもれ君のその手で僕のこの手でのびゆく日本の自由を護れ緑の島に しあわせの平和な灯り ともす国

サン・マルコの鐘 – 若山彰

春のベニスは夕月細く東から来た旅びともなにか泣きたく リアルト橋を渡るときペッポ ペッポゴンドラを 呼ぶ声に鐘が鳴ります サン・マルコ黒いショールのイタリヤ娘君

長崎の兄妹 – 若山彰

夕焼空の 朱(あけ)のいろ仰げば遠く 想い出すあゝ長崎の 原子雲幾年月は 過ぎ去れど母の遺品(かたみ)の ロザリオ悲し後には病める 父ひとり看護(みとり)に疲れ

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