竹原ピストル

朧月。君よ、今宵も生き延びろ。 – 竹原ピストル

返すべき言葉を見つけられないまま、掛けるべき言葉を見つけられないまま、
イライラとモヤモヤとサンダルを突っかけ外に出る。
湿った夜空の下、寝静まった界隈は、遥かから微かに聞こえてくる踏切の音を
虫けらのように黙殺し、微動だにしない。。

朧月。君よ、今宵も生き延びろ。
朧月。君よ、今宵も生き延びろ。

返すべき言葉を見つけられないまま、掛けるべき言葉を見つけられないまま、
コンビニの駐車場の片隅、灰皿の傍にしゃがみ込む。
舌打ちまじりに啜る缶コーヒーは、盗っ人のようにコソコソと、
水銀のように白々しく、歌に爛れた喉元を滑り落ちていく。。

朧月。君よ、今宵も生き延びろ。
朧月。君よ、今宵も生き延びろ。

そしてまた読み返す。
いくつもの傷跡をそのまま縫い込んだかのような、
いくつもの痛みをそのまま封じ込めたかのような、
今にも破裂せんばかりの切実が綴られた、君からの便りをまた読み返す。

自分と自分で罵り合うような日々が、
自分と自分を必死に繋ぎ止めようとする日々が、
自分で自分を思い留まらせようする日々が、自分との戦いに次ぐ、
戦いに次ぐ、戦いの日々が綴られた、君からの便りをまた読み返す。

返すべき言葉を見つけられないまま、掛けるべき言葉を見つけられないまま、
がらんどうの不甲斐なさの淵からモグラのようにただ闇雲に君の健闘を祈り、
祈り、
祈ることしかできないがらんどうの不甲斐なさの淵からモグラのように
ただ闇雲に君の健闘を祈り、祈り、
祈ることしかできないがらんどうの不甲斐なさの淵からモグラのように
ただ闇雲に君の健闘を祈り、祈り、
祈ることしかできなくてごめんな。
それでいてもしも、世にもクソバカタレた自惚れに、自分自身、
強いて強いて目を瞑ってやるとするならば、
そして君がそれを許してくれるとするならば、返すべき言葉でも
掛けるべき言葉でもないのだろうけど、どうか言わせて欲しい。

君よ、この歌が君に届くまで。
君よ、この歌が君に届いてからも。
君よ、この歌が君に届いてからこそ。
君よ、生き延びろ。

朧月。君よ、今宵も生き延びろ。
朧月。君よ、今宵も、君よ、今宵も、生き延びろ。

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