石原裕次郎&八代亜紀
わかれ川 – 石原裕次郎&八代亜紀
愛していながら 二人は負けた
わたしの弱さが 世間に負けた
死ぬも一緒と きめた恋
他人同志に なれと言う
つらい つらい つらい運命のわかれ川
しあわせ一年 ちいさな暮らし
お前がいるから 灯りがあった
そっとこの顔 押しあてて
眠る夜毎の やすらぎも
いまは いまは いまは嵐のわかれ川
最后の夜なら 泣くだけお泣き
許して下さい みれんの涙
俺がこの手を 離したら
舟がながれて ゆくように
二度と二度と二度と逢えないわかれ川
愛していながら 二人は負けた
わたしの弱さが 世間に負けた
死ぬも一緒と きめた恋
他人同志に なれと言う
つらい つらい つらい運命のわかれ川
しあわせ一年 ちいさな暮らし
お前がいるから 灯りがあった
そっとこの顔 押しあてて
眠る夜毎の やすらぎも
いまは いまは いまは嵐のわかれ川
最后の夜なら 泣くだけお泣き
許して下さい みれんの涙
俺がこの手を 離したら
舟がながれて ゆくように
二度と二度と二度と逢えないわかれ川
夕陽の丘の ふもと行くバスの車掌の 襟ぼくろわかれた人に 生き写しなごりが辛い たびごころかえらぬ人の 面影を遠い他国で 忘れたさいくつか越えた 北の町目頭うる
心の底まで しびれるような吐息が切ない 囁きだから泪が思わず 湧いてきて泣きたくなるのさ この俺も東京で一つ銀座で一つ若い二人が 始めて逢った真実(ほんと)の
なぜ泣くの 睡毛(まつげ)がぬれてる好きになったの もっと抱いて泣かずに踊ろよ もう夜もおそい私が好きだと 好きだと云ってフロアは青く ほの暗いとても素敵な東京
赤坂で別れて どこへ帰るの赤坂で別れて 朝まで歩きつづけるのひかりさざめく 一ツ木通り落葉の匂う 坂みちさよならは さよならは まだ云わないで赤坂で別れて 誰と
俺のこの手を 離すなよ叱る言葉が なお辛いなぜにおまえは 親捨てて北のはてまで ついて来たひとの誹りを うけるとも二人だったら 生きられる寒い夜汽車に 乗ったと
なぜ泣くの 睫毛がぬれてる好きになったの もっと抱いて泣かずに踊ろよ もう夜もおそいわたしが好きだと 好きだと云ってフロアは青く ほの暗いとても素敵な 東京ナイ
唇寄せれば なぜかしびれる赤いグラスよ愛しながら別れて 今もなお遠くいとしむ あの人の涙 涙 涙別れの言葉を 思い出させる赤いグラスよわたしだけが知ってる あの
かわいゝ横顔 やつれたお前別れて今日まで 探したあなた離すものかと 抱きしめてあつい涙を 拭いてやる夜の東京 二人のめぐり逢い淋しい目をして 呑んでたあなた枯葉
おまえは死ぬほど つくしてくれたあなたは誰より 愛してくれた過去を許して ささやかな明日を見つけた 恋なのになんで なんでなんで世間は切り離すあなたに男の 強さ