鞄のかたすみに まぎれこんだ砂が
はらはらと この部屋に 海を切りとる
今では足跡も 消えているのかしら
旅をしたことさえも 夢のようなの
窓の外は 雨のしずく
それも美しくて
ひさしぶりの雨音を聞いている
時の河を漂う 懐かしいベッド
乾いた街並みや 出逢った人達が
フィルムを見るように 胸に流れた
“あの日”と“これから”の2つに揺れながら
しあわせに抱かれて 眠れなくなる
明日がまた 晴れればいい
空を思い出すわ
こぼれ落ちた てのひらの砂のように
目ざめたら 友達に電話をかけるわ
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シャワー浴びた後の 濡れている髪をわざと ずっと そのまま夜の窓をそっと 鏡の代わりに覗き込めば 私がいるわ泣いてなんかない 泣いてなんかないもう終わった恋なん
葡萄色の空遠く流れる雲めがけてサヨナラと書いた紙飛行機を いま飛ばすのいつでも あのひとにあわせて背伸びをしてたねいちばん伝えたい気持ちをポケット隠してBye-
痛いパンプス 脱ぐみたいに 恋にサヨナラ告げるのよそゆきの微笑みを 昨日に残したままあなたにいつも好かれたくて 無理をかさねていただけ夜更けに鳴る電話を もう待
どこまであなたのこと 深入りしてゆくの 自分自身怖い胸が張り裂けそうに 大きくなってゆく熱い気持ち 異性を感じすぎてる誰か……あやしいかげ 狙われてる恋心を 盗
痛い痛いの 飛んで行けってねFU FU FU天使のような息吹きかけてあげるFU FU心を傷めた時は私はすぐ呼んで涙はよく効く薬泣けばみんな忘れる胸に手をあて鼓動
あきらめるなんてできないすべてを忘れるにはあなたの事あまりに深く愛し過ぎたみたいねこのままそばにいていいなら私はもう何もいらない私が持てる限りの力で愛を歌う見つ
知らないことばかり 増えてゆくのにどうして どうして こんなに貴方を好きになるあたためていたい恋は最初じゃないの今の私で 出会えて よかった心の振り子が行き過ぎ
風が淋しさを いやしてゆくの甘く淡い夜よそして運ぶのよ あなたのことを肩を抱いてくれるわどうぞ叶えて あなたの夢をわたしのことは大丈夫よ風が描きだす 愛のかたち
声を上げて もしも泣いたなら あなた抱きしめて キスをしてくれますか強いふりしてここまできたけどとてもこのままじゃ ひとりではいられない恋に恋した あの頃の少女
海底(うみ)の楽園で出逢ったの あなたと私 人魚姫 この王国(くに)のプリンセスDeep 驚くBlue 瞳と見つめ合って 恋にDiving……Love 心にさざ
昼間の嵐が 洗ってくれた夏磨いた星屑、夜空でまたたくもう許してもいいの 自然に戻るの笑顔がいちばん楽だからほら、わたしの星座 胸に飾ろうやさしくおおらかな やぎ
白い風のなかに海が目をさます銀の波を散らし少年が駆けてゆく一人渚に立ち朝を見つめてる遠い水平線ゆっくりと船がゆく逢うたびに好きだよと繰り返すけど慣れてゆくその言
去年のスーツ 出して着てみた まばゆい日曜日ポケットの奥 あなたと行った映画の半券(チケット)がせつない 懐かしさ 連れてきたの 微風(かぜ)のようにけんかをく
小首をかしげて ハイビスカスがテラスのわたしを 見てるわ今頃、あなたは あわててるかな“待ってる”と書いた手紙小さな ケンカで止めた時間をもう一度 ふたりで動か
森の中を蝶のようにヒラヒラ舞うバイク悲鳴あげてしがみついたカーブを曲れば湖が広がるのほら青空をキラキラ反射してるキスしていいのよってつぶやきたいけどしっかりヘル
新しい暮らしにはもうきっとあなた慣れた頃でしょめざした未来(あす)へ続く道願い通り歩きだしたねおどけて笑う長距離電話それは哀しい時あなたのするクセね大切な恋だか
片思いの恋をまぎらわせるために詩集の表紙ながめていた……そこへ……自動ドアがあいて本屋さんに貴方紙切れ見せて何かさがす近くにいるのに私を知らない一人横目だけで追
ほら 涙をふいて 日暮れかけの街路樹ふたりきりそうよ 女の子同志 気にしないで 何でも話して幕を閉じた恋は この夕陽みたいその日はもう来ない白いシャツを 染めて
平気なふりしておどるけれど(その瞳)明日が見えずに震えてたねひたいに落ちた前髪を北風が揺らすたび少年の面影がまぶしすぎる My love連れてってあなたの夢の場
電話で月の夜 パティオに呼び出した彼女のこと識(し)ってるけど 一人できてね涙が目立たない ピンクの派手な服そう明るい私だけを 刻んでおきたいもう一度 彼のこと