玉置浩二

淋しんぼう – 玉置浩二

夕暮れの街で
歩道橋の上で
流される人を
ぼんやり見てた

やせこけた街路樹に
頬ずりする野良猫
何にも信じられないままで
泣いてた 君は
淋しんぼう

どんな色が好きかと
君に尋ねたとき
空を指差して
水色と答えたね

坂道を上ると
見えてくるよ ふるさと
ちんじゅの森に囲まれてる
小さな町並み
どうしてこんなに涙が
あふれてくるんだろう
さよならさえ出来ないままで
笑ってる 僕は
淋しんぼう

星を数えながら
胸の奥で叫んでた
やさしい人になれるのかな
逃げないで いられるのかな

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