渡瀬マキ

星の降る街 – 渡瀬マキ

雲の下 とぎれとぎれ見える
ひと月ぶりの 小さな街はもう

真っ白い雪を しきつめている
寒がりのあなたの顔が浮かぶ

少し遅れた飛行機が にくらしく思えたの
到着ロビー あなた心配してるかしら

もうすぐね あなたに会える プレゼントは出来たばかりのセーター
階段を降りた瞬間 黒いコートのあなた見えた ドキドキした
なんだか照れる sweet merry christmas

「やっとこの街にも慣れてきたよ」
トラピストにつづく 坂の途中

ほっとしたけど ほんとは少し淋しかった おもわず滑ったふりで
あなたの腕にしがみついた

もうすぐね ロープウェイに乗って 一番高いあの場所まで ふたりで
前に見たときよりずっとすき透ってる気がするのは
雪のせいかな? 星の降る街 帰りたくない

明日から また別々の景色を見て 暮らすんだね 淋しい

少しずつ 街の灯がホタルみたいに 輝きだす
寒いけれど すごくあたたかい sweet merry christmas

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