渡瀬マキ
あなたのほほえみ – 渡瀬マキ
遠い遠い 時間のかなたに
あなたがすわる
静かに静かに開く 花びらは
わたしをつつむ
あなたのほほえみ
思い出すとき
わたしのよろこび
大きく大きく 心を広げて
はばたいてゆける
あなたのとなりへ
遠い遠い 夜は果てしなく
ひとりをつつむ
早く早く 乾いてほしい
ひとりのなみだ
あなたのほほえみ
それだけあれば
わたしは生きてゆける
遠い遠い 思いの果てに
寄りそっていたい
あなたのとなりに
遠い遠い 時間のかなたに
あなたがすわる
静かに静かに開く 花びらは
わたしをつつむ
あなたのほほえみ
思い出すとき
わたしのよろこび
大きく大きく 心を広げて
はばたいてゆける
あなたのとなりへ
遠い遠い 夜は果てしなく
ひとりをつつむ
早く早く 乾いてほしい
ひとりのなみだ
あなたのほほえみ
それだけあれば
わたしは生きてゆける
遠い遠い 思いの果てに
寄りそっていたい
あなたのとなりに
雲の下 とぎれとぎれ見えるひと月ぶりの 小さな街はもう真っ白い雪を しきつめている寒がりのあなたの顔が浮かぶ少し遅れた飛行機が にくらしく思えたの到着ロビー あ
晴れた日だった 外野の芝生あなたの横で 草野球見てたファールボールが 空にとけたとき“結婚しよう”あなた笑ったそれぞれのとなりにいた人を深くキズつけてまで 激し
そろそろ 還ろう もう遅いし明日から また 仕事だしそうだねって言って席を立った横顔が ちょっとくもってるねえ 誤解しないであなたのこと 別にキライじゃないのよ
こんな風に 泣くことなんて きっともうないねここまででいいよ ここからは 一人で帰れる近づきすぎて見えなかった今までよりもっと あなたがすきよ 笑ってねさよなら
銀色のカギを首にかけた 小さな 私たち森の探検も 留守番も いつでも 2人だった初めてあなたの頬 強くたたいた あの日いたかったでしょ? でも ほんとはね 私の
青白い夜明けのハイウェイ よくドライブした風になびく あなたの髪 見るのがすきだった恋をしてた 何もほしくなかった口づけした 三日月だけが 見ていたこぼれそうな
毎日通りすぎてる 一度も降りたことのない駅テラスにテーブル3つ並べた カフェで雑誌広げた昨夜の電話の切り方は ちょっと意地悪だったよいちにちだけの音信不通 留守
窓をつたう雨の雫が街のネオンライトうつしながら落ちるどうせ守ること出来ないなら 約束なんてしないで音を消したままのテレビの画面 光と影が部屋の壁揺れるろうかに靴
列車は デューヌの砂丘をぬけて緑の森の中 瑠璃色の空 静かに運ぶあなたが あの夏 話してくれた来ること約束した街を ひとり旅してます小さな駅を 通りすぎるたびに