浜口庫之助
粋な別れ – 浜口庫之助
生命に 終りがある
恋にも 終りがくる
秋には 枯葉が 小枝と別れ
夕べには 太陽が 空と別れる
誰も涙なんか 流しはしない
泣かないで 泣かないで
粋な別れを しようぜ
生命に 終りがある
恋にも 終りがくる
はかない生命は切なくもえて
どこか消えてゆく 煙草の煙
恋の行方なんか わかりはしない
追わないで 追わないで
粋な別れを しようぜ
生命に 終りがある
恋にも 終りがくる
秋には 枯葉が 小枝と別れ
夕べには 太陽が 空と別れる
誰も涙なんか 流しはしない
泣かないで 泣かないで
粋な別れを しようぜ
生命に 終りがある
恋にも 終りがくる
はかない生命は切なくもえて
どこか消えてゆく 煙草の煙
恋の行方なんか わかりはしない
追わないで 追わないで
粋な別れを しようぜ
淋しい時は 一人で歩こう青い夜霧にけむる町こらえきれずに 涙がでても霧がかくして くれるだろう銀座の子守唄 子守唄僕の心に どこからかきこえるきこえる子守唄悲し
ここ ここ ここがいいのよあなたのそばがどこにも 行きたくないのここにいたいの何でも ここにあるのわたしの欲しいもの夢も愛も幸せもここ ここ ここにあるのよあな
夕焼け 海の夕焼け真赤な 別れの色だよ誰かに 恋をして激しい 恋をして夕陽が 泣いている僕の 心のように夕陽も 泣いているのだろう真赤な 唇のような夕焼けの 空
バラが咲いた バラが咲いた まっかなバラが淋しかった僕の庭に バラが咲いたたったひとつ咲いたバラ 小さなバラで淋しかった 僕の庭が 明るくなったバラよバラよ 小
鉛筆が一本 鉛筆が一本 僕のポケットに鉛筆が一本 鉛筆が一本 僕のこころに青い空を かくときも真赤な夕焼 かくときも黒い頭のとんがった 鉛筆が一本だけ鉛筆が一本
ゴーゴーゴー風が泣いている ゴーゴーゴーゴーゴーゴー風が叫んでる ゴーゴーゴー誰を追いかけて行く どこへ何がそんなに 悲しいのさ夜更けも ゴーゴーあばれる ゴー