水瀬あやこ

この空のどこかで – 水瀬あやこ

傘に隠してた
誰の目にも触れない傷は
何を待ってるの
ただ時は過ぎ
忘れようと 忘れようと
無理をしてみても
狂おしい季節がまた蘇る
あなたに会いたい
声にもならぬ思いを
あなたも感じてる?
遥かなこの空のどこかで

肌を染めてゆく
震えるような朝の光
今も覚えてる
微笑みに似て
愛されても 愛されても
淋しかったのに
まぶたよぎる影を拭えなかった
あなたに触れたい
どうにもならぬ願いを
あなたも見守って
命の輝きが褪(あ)せても

あなたに会いたい
声にもならぬ思いを
あなたも感じてる?
遥かなこの空のどこかで
遥かなこの空のどこかで

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