眠らぬ夏の風
波間に揺れる月
酔いしれるリズムに
腰かけて 瞳閉じる
小さく笑う星
まばらに光る花
うるおえる香りに
包まれて夜に溶ける
このまま
宙に舞ってゆく吐息
時 止まったまま ずっと
見つめあうも よしとしても
この恋叶うだろか
今 わが願いひとつ
今宵 君と夜があけるまで
頬杖の合間に
物憂げなささやき
にえきらぬ返事は
闇にただよい消えゆく
このまま
陽が昇ってくるまでの
雲 染まってゆく色が
お気に召すと言うのならば
この恋叶うだろか
今 どの望みよりも
今宵 君と夜があけるまで
湿度の残る砂
手にとるふりをして
さまよえる視線は
軽やかにすり抜けてく
いつしか
気が変わったとて急に
振り返ったとき すでに
心ひらく術などなく
この恋叶うだろか
今 その想いさえも
今宵 君と夜があけるまで
宙に舞ってゆく吐息
時 止まったまま ずっと
見つめあうも よしとしても
この恋叶うだろか
今 わが願いひとつ
今宵 君と夜があけるまで
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