楠瀬誠志郎

マッチ箱の中の永遠 – 楠瀬誠志郎

蝶々のように 光りが海で 羽ばたく午後
波打ち際で 君は貝殻 集めている

クリスティは同じページさ
もう夢中になれない
世界中の どの事件より 君は謎さ

幻じゃない 夢でもない 昨日の夜の出来事は
君を抱きしめ ただ抱きしめ 冷えた身体に火をつけた
青空焦がす 太陽が見たら
マッチ程度の炎 だけど…

空いたビールの 瓶は日時計 伸びゆく影
君を指したら キスをしようと 考えてる

犬を連れた老夫婦には
優しさがあふれてる
通り過ぎた痛みはいつか 愛になるの?

幻じゃない 夢でもない 二人の溶けた指先は
君は熱くて悩ましくて 最後に涙をこぼした
せつない夜は 永遠の中で
マッチぐらいの瞬間 だけれど…
永遠よりも きっと愛しい

幻じゃない 夢でもない 昨日の夜の出来事は
君を抱きしめ ただ抱きしめ 冷えた身体に火をつけた
青空焦がす 太陽が見たら
マッチ程度の炎 だけれど…

太陽よりも きっとまぶしい
永遠よりも きっと愛しい

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