栞寧

関係ない人 – 栞寧

最後がこんな最悪なさよならの仕方なら
振り返っても笑えない
思い出したくもない

見たことないくらい部屋が綺麗
作ってくれたことのない料理
まるで生まれ変わったかのような
良い男だね

ゴミ箱の中の写真 変わった暗証番号
置いてった鍵を早く渡せばいい

私が誰を愛してようと
私が誰に愛されようと
私が何を手に入れようと
貴方にもう関係ないでしょ

貴方がどんな道を歩んで
知らない今日を描いているのかなんて
もう どうでもいいの
貴方はもう関係ない 関係ない人

歯ブラシはテレビの裏じゃなくて
洗面所に置いといた方がいいよ
見たことのない石鹸を大切に使ってるね

化粧品も全部消えていった
と思ったらクローゼットの中
可愛い姿でいたかった自分が馬鹿馬鹿しい

どこを見渡しても
ありふれた物が思い出ばかりで
全てを消したくなる

約束していたあの日だって
なくなったようで代わりは在って
此処だけに拘る意味なんて
ないと気がついてしまったよ

1つだけ見つめていることって
不安ばかり募っていくけど
これ以上酷いことはなさそう
だって、

後から知っていくストーリー
ついていけないくらい 酷く憎い
嘘を簡単につける人だったんだね

私が誰を愛してようと
私が誰に愛されようと
私が何を手に入れようと
貴方にもう関係ないでしょ

貴方がどんな道を歩んで
知らない今日を描いているのかなんて
もう どうでもいいの
貴方はもう関係ない 関係ない人

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