瀬波 磯波 かえして寄せて
今日も暮れるか 片割月よ
一度別れて 二度来ぬ船は
旅の鳥より まだ憎い
誰を松風 待たしておいて
さきは白帆の 空ふく風よ
鴎なぜ啼く なくなじゃないが
泣いて逢われる 恋じゃない
沖の灯台 灯(ひ)のつく頃は
逢えぬお方が 恋しゅてならぬ
ひとりとぼとぼ 磯浜づたい
ふめば砂さえ さらさらと
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愛しの妻よ 泣くじゃないたとえ別れて 住めばとて仰ぐみ空に 照る月は西も東も 同じことまた来る春が ないじゃないふまれふまれて こぼれ散る路の小草の 花でさえ待
馬来(マライ)戦線 炎の風に赤いカンナの 花が咲く汗にまみれて ペダルを踏んで征くぞ進むぞ ジョホールへ走れ走れ走れ走れ日の丸銀輪部隊吹けば血風 疾風の雲だ一瀉
可愛い蕾よ きれいな夢よ恋のこころに よく似た花よ咲けよ咲け咲け 朝露夜露咲いたらあげましょ あの人にほそい三日月 やさしい月よ夜毎涙の 枕を照らすせめて伝えよ
今朝も大雪 若い血は踊る踊る血潮を さらさっとさっとネスキーに乗せてゆこか銀の山 ゆこか銀の山処女雪踏みに さっとネ粋で滑らにゃ なんでまた滑ろ腕はくろがね さ
旅の燕 寂しかないかおれもさみしい サーカスぐらしとんぼがえりで 今年もくれて知らぬ他国の 花を見たあの娘住む町 恋しい町を遠くはなれて テントで暮らしゃ月も冴
利根の朝霧 櫓柄がぬれる恋の潮来は恋の 恋の潮来は身もぬれる島は十六 真菰の中の花はひといろ花は 花はひといろ濃むらさき夢の浮島 情の出島風に思いの風に 風に思
忘れないでと砂浜に泣いてくずれた君だった海はさみしく暗かった星は夜霧に濡れていた別れましょうと泣き笑いちらと見上げた君だった遠く千鳥が呼んでいた風はかすかに吹い
加茂の河原の水調子誘ふ灯かげにちらちらと月も浮かれて薄化粧姿やさしい圓山はいとしお方のうしろかげ祇園清水長樂寺けふも鳴りますあの鐘が誰へ合圖かしみじみと夢のあの
さらば別れと 一鞭(むち)あてて心ならずも 別れて来たが手綱もつ手に 涙が落ちるあゝ吹雪く曠野の 日ぐれ時うしろ見返りゃ 遙かの丘でまだも見送る いとしの人よ呼
トロイカに 身をのせて鞭をふるふる 吹雪の曠野心いそげど 行手は遙か町はどこやら まだ見えぬ日は落ちて 風さむく胸にしむしむ 流転の思い男なりゃこそ 希望を抱い
スキーかゝえてホテルの一夜あけりゃ馬そりの鈴音はるかすべろすべろよ菅平おゝよぶよストック シーハイル胸にサラサラ粉雪とんで日本ダボスの白銀月夜すべろすべろよ菅平
弾丸がなくなりゃ剣でつけ剣が折れたら腕でやれ敵の銃座(じゅうざ)に噛みついて花とちらせよ日本魂(やまとだま)戦死するのが勇士なら生きて護るも又勇士草を食うとも頑
峠日暮れて空は暗く吹雪ふゞけば心いたむアー アー身を切る風の 風のさむさ橇は急げど路は遠くひゞく鈴音いとし駒よアー アーはるばる旅は 旅はかなし鳴らす角笛胸にし
今ぞ正義の 日の丸に晴れた北支那 青い空伸びる高梁(こうりゃん) かき分けて北に南に 敗残の敵うつ我等 警備隊空に連なる 長城の壁に薄れる 文字の跡あれは過ぎし