君の目で僕を離さないで
何度巡り合っても伝えることがある
今年もまた雨に降られ 散ってしまった花を集め
照らされた裸の枝を 惨めに思う人の流れ
かき分けて手を振る君の 思いがけず綻ぶ顔は
うつむいた心の陰に 差し込んだ一筋の光
いつだってそう 言えないまま
立ち止まっているんだ
春はもう終わるのに
迷ってただけ ただ迷ってた
風が吹く張りついた花びらが
舞い上がり肩につく
伝えることがあるから
今年もまた予報はずれ 溢れ返る人混みを背に
流されてゆく花びらを 覗き込んだ君を見ていた
いつだってそう 溢れるのは
途切れ途切れの旋律(メロディー)
春はもう終わるけど
間に合うなら 今歌にして
風が吹く解けてゆく花びらが
舞い上がり肩につく
伝えることがある
僕を呼ぶ声
振り返る度 春が
風が吹く舞い上がる花びらを
確かめて君を呼ぶ
伝えることがあるから
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