新田恵利

パナマのシャポー – 新田恵利

誰かつかまえて
誰かつかまえて
早くつかまえて

パナマのシャポー 風に飛ばされて
まるで蝶々のように
パタパタと飛んでいった

パナマのシャポー 青い空高く
白い翼をそっと広げ
屋根など飛び越えて

君は慌てながら 追いかけたけど
両手伸ばしたって いまさら遅いね

パナマのシャポー ちょっぴりじらして
ふわり舗道に落ちてみたり
それからのぼったり

愛を試してる ジェラシーみたい
君を困らせて 楽しむように

ハートにシャポー ちょこんとかぶって
すまし顔の恋をしていた
気ままな君だから

僕は心配して 見ていたけれど
不意の風のせいで 薬になったかもね

ハートにシャポー なくしてしまって
やっと初めてわかることが
あるってことなのさ

いつも気付かない 愛のバランス
空の神様が 教えてくれた

君は慌てながら 追いかけたけど
両手伸ばしたって いまさら遅いね

パナマのシャポー 青い空高く
白い翼をそっと広げ
屋根など飛び越えて

誰かつかまえて
誰かつかまえて
早くつかまえて

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