小野由紀子
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酔月無情(台詞入り) – 小野由紀子
他人(ひと)の背中が 大きく見えて寂しさひきずる 夜がくる不器用な男だとぐい呑みあたため しみじみ飲めば五臓六腑(ごぞうろっぷ)で じんと酒が泣く 自分を売り込む 大きな看板みたいな奴が陽の目を見る世の中真正直に生きようとすればするほど道が狭くなるねえ お月さんどこかがちがってるんじゃありませんか あいつばかりが 女じゃないと片意地はるほど 忘られぬ戻れない恋だよと火の酒あおれば 面影ゆれて外は木…
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戻れぬ旅だよ人生は – 小野由紀子
生まれたことが 借りならば生きてくことが 返すこと誰でも裸で 産声あげたいらいらしたって 始まらぬエンヤコーラ 前に歩くだけ戻れぬ旅だよ人生は 生まれたことが 愛ならば生きてくことは 尽くすこと誰でも笑って 泣いても来たぜくよくよしたって 始まらぬエンヤコーラ 前に歩くだけ戻れぬ旅だよ人生は 生まれたことが さだめなら生きてくことは 祈ること誰でも夢みて 願いもかけたばたばたしたって 始まらぬエン…
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由紀子の河内音頭(鉄砲節) – 小野由紀子
エーさても この場の皆様方よちょいと出ました 私は小野の由紀子と申しますおみかけ通りの 若輩でヨー ホイホイエンヤコラセー ドッコイセー 唄は世につれ 世は唄につれお国自慢の民謡と御当地ソングで いながらに七百年の昔から 唄いつがれた河内音頭に 乗せましてわたしゃ未熟でちっとも うまくもきっちり 実際まことに みごとに読めないけれど八千八声の 時鳥血を吐くまでも血を吐くまでも つとめましょう 北の…
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宵待ちしぐれ – 小野由紀子
うれしさに灯がともる 約束化粧指がふるえて 眉が 眉がひけないわ薄紅の半衿に 待つ身の女が匂います雨かしら…やっぱり 雨の音濡れて濡れて あなたは 宵待ちしぐれ 洗い髪乾いても あなたは来ない傘がなくても 心 心あるでしょう薄なさけ温(あたた)める 待つ身の女のひとり酒酔えないわ…泣きたい 罪なひと憎さ憎さ 降りこむ 宵待ちしぐれ 死にたいとつぶやいて ほどいた帯と想いうらはら 窓に 窓にすがりつ…
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送り傘 – 小野由紀子
来させたくない 船が来て行かせたくない 人が行く雨の港の 哀しみを支えきれない 送り傘 縋(すが)りつくのに 邪魔だから「あなた持って」と 傘の柄(え)をそっと渡して より添えば帯が泣く泣く 出船時 早く帰って 下さいと沖に向って 振る傘は女ごころの ただ一重雨が咲かせた 送り傘 人気の新着歌詞 他人船 – 小野由紀子 別れてくれと 云う前に死ねよと云って ほしかったああ この黒髪の …
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相川の女 – 小野由紀子
黒紋着流し 編笠で踊る姿が 目に浮かぶ妻と云う字を 消せたならついて行くわと 泣いていたハァー佐渡へ佐渡へと 心がなびく酔えば恋しい 相川の女 命を揺さぶる 鬼太鼓が添えぬ二人を 燃えさせた熱い情けの 愛の巣が海の向こうで 待っているハァー佐渡へ佐渡へと 旅立つ鳥よ俺も逢いたい 相川の女 荒磯(ありそ)に咲いてる 岩ユリは摘むに摘めない さだめ花寒い夜更けは ぬくもりをせめて夢でも 届けたいハァー…
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さすらいの列島(台詞入り) – 小野由紀子
あなたにいのちを預けて死ねるなら悔いはしません 私のあした二人きりでおちて行く暗がり人生…背中を突き刺すうしろ指耐えるだけ耐えるだけさすらい列島どこまでも 世間が許さぬ恋ゆえなおさらに結ぶ心に 想いが通う春が幾度(いくど)めぐろうと真冬の人生…いのちが愛したぬくもりを消さないで消さないでさすらい列島どこまでも お願いします…私が泣いたらぶって下さい私が笑ったら抱いて下さい……恋に生きれば棲み家をな…
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湯の町酒場 – 小野由紀子
風の 噂に さそわれて降りたつ駅は 雪の中路地にこぼれる 赤提灯の灯にさえ泣けるおまえが匂う一目逢いたい湯の町酒場 酔いにまかせて抱きよせた男のつみが 身をせめるつれて行ってと小指をからめすがった夜のおまえの 涙酒がおもたい湯の町酒場 闇にながれる汽車の汽笛追うほどつらくなる旅さ泣いているのかしあわせなのか凍てつく空におまえがゆれる抱いてやりたい湯の町酒場 人気の新着歌詞 他人船 – …
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人情花舞台 – 小野由紀子
♪待った 待ったちょっと待っておくんなさいよ♪ 浪花生まれで 大江戸育ち涙もろくて おっちょこちょいで曲がったことは 大嫌いこんな女で ございます…「チョイト そこのお嬢さん振られたのかい 惚れたのかい」夢と情けを結んで締めりゃ恋の花道七三(しちさん)で好きなお方と エー… 見得を切る♪「辛い時には歌いましょう ソレ踊りましょう ソレさあーさ 手拍子 足拍子」 歌の文句に あったじゃないかまわり舞…
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そして ボレロ – 小野由紀子
月の砂漠を 歩いてみたい遠い眼をして呟いた 君の側には月見草逢って別れを繰り返す 二人の季節はすれ違い…今・君は 星の王子様見上げる夜空に 微笑み返す私は今もお姫様… そして ボレロ 月の光に 抱擁(つつ)まれながらいつか心の傷跡も 消えて愛しい月見草いつも私の胸に咲け 二人で旅するその日まで…今・君の 好きな童謡歌(わらべうた)見上げる夜空の 砂丘を越えて私は唄うお姫様… そして ボレロ あー……