小田司朗

じょんがら度胸船 – 小田司朗

怒涛(どとう) 逆巻(さかま)く 荒らぶる海へ
どんと乗り出す 勇み肌
お神酒(みき)のしぶきで 伏し拝み
凍(しば)れ二の腕 網を刺す
じょんがら じょんがら じょんがら度胸船
命削った 男の漁場

酒を呷(あお)った 夜明けの番屋
五臓六腑に 沁み渡る
うねりが牙むく 北の海峡(うみ)
男意気地で 網を捲く
じょんがら じょんがら じょんがら度胸船
命炎(も)やした 男の漁場

波が上から 下から雪が
時化が舳先(へさき)を 巻いて飛ぶ
あらくれ漁師の 血潮(ち)が滾(たぎ)りゃ
潮風(かぜ)にはためく 大漁旗(ばた)
じょんがら じょんがら じょんがら度胸船
命削った 男の漁場

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酒の川 – 小田司朗

酒の川を 流されながらはぐれ秋冬 何処(どこ)の町こんな人生 俺に一番 似合うよとああ 嘘ぶく分だけ…淋しいぜつらい酒は 胃の腑(ふ)に沁みて夢も酔いどれ ちど

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