宮崎薫
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君と空 – 宮崎薫
すっかり曲がってしまった私のおへそ治し方をねぇ、誰か教えてちょうだい 女心は君が思っている以上に複雑で単純なのよ宇宙なのよ 憂鬱の数式を早く解いてよ溜め息じゃなく声が聞きたいの魔法みたいに二人は消えちゃうの? 昨日は大好きで青空 今日は大嫌いで曇り空いつも私、君と空に振り回されてきたみたい明日なんて毎回来ると思うなって本に書いてあったもう、ダメなんだって そんな風にふと思ってた 君って人は本当に …
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Graduation from me – 宮崎薫
あおい風の中 ふいに恋におちた不器用で未熟で身勝手な恋だった あおい風の中 自分を探していた若過ぎる手にはリスクなど入っちゃいない 友情とやら愛とやら夢とやらを手招いては力いっぱい傷ついて、、、 でもそれが何だっていうの? Good bye Graduation from meもう いい大人よGood bye Good bye本当何してんだろ、私 あおい風の中 未来を描いた頼りない指で絵空事をなぞ…
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革命 – 宮崎薫
革命を起こすんだ夢を見るんだと誰もが今夜祈るわけは革命を起こすんだ風を待つんだと誰もが胸踊らせるわけはリンリンリンと電話が鳴って呼んでるんだ 熱が騒ぐんだ 100回 1000回 10000回叫んだって伝わらない 届かない想いは100日 1000日 10000日たった後できっと誰かの心に風を吹かせるんだ 革命を起こすんだ明日はあるんだと誰もが今夜祈るわけはパパパパパパパとファンファーレ呼んでるんだ …
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さよなら – 宮崎薫
大好き でも大嫌いお天気みたい 心はせわしい 輝きそうな私の背中 君はいつも認めない 君のことより大事なもの無いならいっそのこと優しく私に『さよなら』をして 明日 来るか解らないそんな風に今を感じたことある? 君が思う以上に私は 逞しくて夢もある 君が豊かで在れる為に存在しないなら私は愛をもって『さよなら』を言うわ 二人、出逢った意味があるように眩しい光の差す『さよなら』きっと未来(つぎ)に繋がる…
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ネイティブダンサー – 宮崎薫
いつかあの空が僕を忘れたとしてその時はどこかで雪が降るのを待つさ季節は僕らを追い越して行くけど思い出は立ち止まったまま 冬の花のよう 僕はいたって最後方 思い出したのは辛い事心が何年も何年もかけて染み付いた汚れ 落ちてしまえ この街のずっと最後方 思い出したのはあの事言葉が何遍も何遍も繰り返し回り始めた 淡い日に僕らは揺れた ただ揺れた そういう気になって思い出のように降り落ちた ただ降り落ちた …
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サテライト – 宮崎薫
君の住む地球儀に 僕は居たいそこで国を築こうとするけど 失敗 何故だろう 今少しばかり 近づいたのに二度と会えない程 遠くに自分を感じる I’m too far From my star一つ想うだけ 一つ想うだけ 一つ想うだけで良い 子供の頃僕は 「明日」が好きで画用紙に 自由奔放に 大きく描いた だけど電気とビルの間に挟まれ与えられた色で 紙の上の不安 塗りつぶした 「必ず」と 「い…
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ByeBye – 宮崎薫
三日月触った手が 冷たすぎて怒る君誰もいない路地裏で 愛の行方探してる少しだけ肩をよせて 時計をかくして意地悪して明日なんか来なくていい 大人になれない二人 あいまいな言葉で また ごまかしたりしないつもりさ今 夜が明ける明ける もっと君のこと 近くで感じたい風の中で 夜空の下ででも朝が来たら 約束したようにほら 僕らは違う道を行くのさ ひとこと 嫌いだと言えたら すんじゃうことなのに不思議だね …
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Stay – 宮崎薫
Stay ガラクタに囲まれて暮らしてきたせいなのかどこにも行けない 捨てられた紙屑も僕もそう変わらないんだろう Stay 掲示板の事故の知らせ街の絵にとけ込むだけ迷惑そうな 苛立った顔の横僕はただ並ぶだけで 本当の心の中の想い本当の気持ちと今の僕幼すぎたあの日の君のままで美しいままで そのままでYou stay. You stay. You stay. Stay… Stay 砂漠地帯み…
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卒業写真 – 宮崎薫
悲しい事があると 開く皮の表紙卒業写真のあの人は やさしい目をしてる 町でみかけたとき 何も言えなかった卒業写真の面影がそのままだったから 人ごみに流されて 変わってゆく私をあなたはときどき 遠くでしかって 話しかけるように ゆれる柳の下を通った道さえ今はもう 電車から見るだけ あの頃の生き方を あなたは忘れないであなたは私の 青春そのもの 人ごみに流されて 変わってゆく私をあなたはときどき 遠く…
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家へ帰ろう – 宮崎薫
何だかしけった声で 「元気」って言ってるけど私、君の声で全部分かっちゃうんだよ 今日は家においでよ 駅の改札で待ってるよ二人きりゆっくりしよう 家へ帰ろう 月明かりに 照らされる影ゆらゆら二人ならきっと 見えるはずだよ 今は暗闇の中だとしても 街頭の明かりが君の笑顔を照らしている君の悪い癖 いつも頑張りすぎちゃうの いつの時も、何も言わず側に居てくれた君今夜は私の番だね 家へ帰ろう 今日は君の 部…