宇多川都

おもいで酒場 – 宇多川都

おまえの為だと 言いながら
私を冷たく 棄てたひと
今頃どうして いるかしら
時雨がそぼ降る こんな夜は
恋しさ恋しさつのる おもいで酒場

あなたの背中に くるまって
抱かれて眠った 夜もある
別れて幾月 今日も雨
憎んでみたって 酔うほどに
涙が涙がにじむ おもいで酒場

何処かであなたも 今ごろは
一人で飲んでる 気がします
も一度逢うのは 夢ですか
筏を曳いてく 船音に
あの日があの日が浮かぶ おもいで酒場

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