天津羽衣

お吉物語 – 天津羽衣

泣いて昔が 返るなら
なんで愚痴など言うものか
花のいのちは 一度だけ
よしておくれよ気休めは

なにもかもお仕舞いなんだ
でもさ わたしにゃ 判ったのさ
どんなに男を憎んだって 女は女
女ひとりじゃ暮せないってことがさ
世の中を渡り歩いて
しみじみそう思ったんだよ
わたしだって女だものねぇ…

夢も見ました 恋もした
二世を誓った 人も居た
娘ごころの 紅つばき
どこで誰方が折ったやら

ハリスさんも死んだ鶴さんも死んだ
今度はわたしの番なんだ
今のわたしは穴のあいた三味線
みたいなものなんだ
どんなに繕ってみたって
もう昔の音なんか出やしない
…お酒だよお酒をおくれッー

辛い浮世の 路地うらで
毒と知りつつ 呑むお酒
下田港の お月様
明るすぎます お吉には

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河岸の柳の ゆきずりにふと見合せる 顔と顔立ち止まりなつかしいやら 嬉しやら青い月夜の 十三夜「下らない事を云って何時までめそめそ泣いているんだいね、お雪、幾ら

長篇歌謡浪曲 九段の母 – 天津羽衣

上野駅から 九段まで勝手知らない じれったさ人とくるまに 追いかけられて伜来たぞや 逢いに来た「ほんに十年振りじゃのお。淋しかったろのう、堪忍して呉れや、女手一

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涙の九段坂 – 天津羽衣

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五ッ木くずし – 天津羽衣

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母と子の窓 – 天津羽衣

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山川慕情 – 天津羽衣

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稗つきくずし – 天津羽衣

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雨にぬれても 逢いたい思いなんで指さす 噂する今宵田原の 恋しぐれ情あるなら この肩に着せておくれよ かくれみの雨は降る降る人馬は濡れる越すに越されぬ田原坂。人

黒船哀歌 – 天津羽衣

赤い椿の 花かんざしは下田芸者の 心中立てせめても一度 鶴松さんの膝で泣きたや さめざめとああ 恋の涙が 涸れるまで沖の黒船 三本マストはぐれ千鳥が 啼いて飛ぶ

壺坂小唄 – 天津羽衣

恋のいろはを 手さぐりに書いておしえて 三年(みとせ)越し杖になりたや 心のつえに三つ違いの えーえまあ 兄(あに)さんの「あんまりです。あんまりです。沢市っあ

長篇歌謡浪曲 恋の松井須磨子 – 天津羽衣

女盛りの 柔肌にたぎり血汐を 何としょう義理も人情も 恋には勝てぬそれが誠の 恋の道「妾は舞台に生きる女優です。妾は見せてやりたい。妾と先生の恋愛が、どんなに素

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