大木彩乃

アパート – 大木彩乃

こもれ陽が畳に吸い込まれて
少し遅いランチにするわ
ボサのリズムを流して

彼がいなくなって 涙はスパイスにかわる
料理が上手くなった

この部屋は私の色に染まり
あの人の匂いも消えた
動き始めるニュースに

彼がいなくなって 毎日が枝を伸ばす
フレームを替えよう

Pa Pa……

彼がいなくなって 涙はスパイスにかわる
あぁ 本当に良かった…

晴れた日は心の向かうままに
あなたを思い出して
忘れて、また思い出せる

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影ふみ – 大木彩乃

わすれる日まで 息が続くように夢中になれるものが 欲しかったわすれるために 光を追いかけても影は深くなって わたしの後を追う小さい心を ささえるためについてくる

歩きつづける – 大木彩乃

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うそ – 大木彩乃

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自由なことば – 大木彩乃

いつからか ことばをわすれた本当のことは胸に埋もれた言いたいことは 特にない聞きたいことは 特にないだからわたしに何も望まないでいつからか 自由なことばで歌うこ

夢をみるヒト – 大木彩乃

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空の遠くへ – 大木彩乃

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デジャヴ – 大木彩乃

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祈り – 大木彩乃

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冷たい世界 – 大木彩乃

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観覧車 – 大木彩乃

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すず虫が夕暮れを連れてきたから待ち合わせの駅まで急いだ溶けていく太鼓が距離を狂わせる頼りない浴衣の私たち男の子たちは跳ねるように駆けてくからかって追いかけて逃げ

雨を待つ五月 – 大木彩乃

次の駅で終点のレールは続いてる滑る景色に動かない曇り空ガラスに頬つけた路線バスの砂埃時を連れ去ったら止まることない寄せて返すリズムが町を包み始めるただ引きずって

眠る魚 – 大木彩乃

滲む指先を裂きながら流れる空を見た雨を呼んで埃残る街を沈めて漏れる蛇口の水の匂いなぜか懐かしくて色の薄い唇から唄がこぼれる忘れる瞬間が増えることで深い自由に気付

今 風になる – 大木彩乃

やさしい風が吹くところまでこのまま歩いてみようか忙しく行き交う影を越えて笑顔作って足踏みしてた日々はもう終わりにしよう街並みもショーウィンドウも素直に憧れたいわ

幻の魚 – 大木彩乃

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メリーゴーラウンド – 大木彩乃

つま先を立てて行こう霧もやがたちこめてそこはパリの街踊っていて 回っていて異国風味の香りのするネオン浴びてあぁ パレードに連れて行ってよ熱が苦しいぐるぐる回る目

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