坊っちゃん

  • 青色深呼吸 – 坊っちゃん

    青い空 青い海 青い地球 世の中に青いものは山ほどあるその中で一番青いのは何だろう もしかしてこの自分なのかもしれない くだらない事悩んで 溜め息も様になって見上げた青過ぎる空 いつだって深呼吸しよう もっと新しい自分になるそう 今 今がその時「君は大丈夫だ」って 鏡に言い聞かせる間違っても 絡まっても またやり直せばいいから 人間って幸せだから笑うのかな それとも笑うから幸せなのかな 素直になれ…

  • 先生、僕は – 坊っちゃん

    並木道を抜けたらもうすぐ 懐かしい校舎が見えてくるいつも相談に乗ってくれた先生 今はもう居ない事を知った 空が橙色に染まる度 あの頃の気持ち思い出して… 先生 僕は何を求めていけば 夢に辿り着くのでしょうか先生 僕はこのままでいいですか 何が正しいのか分からなくなった 歳を取るほど涙脆くなって 「優しくなった」と言い訳して美術の時間に描いた自分は 今よりもずっと輝いていたんだ 夢は叶えるものだけど…

  • Good night, morning – 坊っちゃん

    最近暗いニュースばかりだ そんな台詞はもう聞き飽きた今日も見て見ぬ振りをして ずっと眠れないまま 理屈ばかりの政治家も 部屋に籠って暮らす若者もホームシックに掛かった軍人も きっと今頃は夢の中 もしも 誰かの願いが一つだけ 叶うとしたならば少しでも優しく あの頃のように 眠れますように 仕事失くした親達も 親を亡くした子供達も本当は孤独な独裁者も 謂れなき罪の死刑囚も誰にでも同じように 朝はやって…

  • もみじ – 坊っちゃん

    引っ越しするって聞いた時はまだ心の準備が出来ていなかった 幼馴染みだとか 角のよく吠える犬とか帰り道の景色も やがて思い出の中 午後五時五十五分の空を 僕は見上げながら二度と同じに戻らない雲と 自分を重ねてしまうよあの紅葉みたいに頬を染めてく君を思い出して僕はまた歩き出したんだ 半袖じゃ少し肌寒くなったな二杯目のコーヒー 飲み切れないまま あの頃は良かった なんて少しも思わないけど今日は理由も分か…

  • みんなのルール – 坊っちゃん

    信号は赤だから ここで待っている車なんて来ないのに ここで待っている 携帯電話で いつも話しているだけど本当の気持ちは 誰にも話せない それで成り立ってるんだ それで成り立ってるんだみんな頑張ってるんだ それで成り立ってるんだ 宇宙開発が 今日も着々と進んでいる地球では環境破壊が 今日も着々と進んでいる 戦争は嫌なのに 銃を持っている平和を願っているのに 銃を持っている それで成り立ってるんだ そ…

  • めくり忘れたカレンダー – 坊っちゃん

    季節はいつも少し急ぎ足 背中ばかり追い掛ける毎日めくり忘れたままのカレンダーに ふと気付いて嫌になる 色んな人に迷惑掛けたな 失くしたものも沢山あったな通りすがり古びた歩道橋の上 もう戻れない 凹んで 落ち込んで 少しずつ僕達は強くなれるかな転んで また立ち上がって 進む 同窓会でなぜかあの人は 全然変わらないねと笑った変わらない事が良いのか悪いのか 今でも分からずに ごめんね 言えなくて 強がり…

  • ホッとする。 – 坊っちゃん

    ホッとするな 落ち着くな 君が居ると優しくなれるんだほっといたら過ぎて行く 毎日がいつもほら輝いている 「一日に何回笑えるかな?」って数えてみたけれど 少な過ぎて笑えた 寂れた商店街を抜けて 薄暗い帰り路いつものコンビニが閉まっていて いつもよりも早足になった ホッとするな 落ち着くな 君が居ないと淋しくなるんだひょっとしたらこんな風に 毎日は少しずつ変わって行く あの角を曲がればもうすぐ いつも…

  • 高崎線 – 坊っちゃん

    どこまで行くの 早く行かなきゃ 君のもとへ 君のもとへ何をしてるの 早く言わなきゃ 君の事が 君の事が… 七度八分の 熱ニモマケズ 君のもとへ 君のもとへオレも男だ サシで言わなきゃ 君の事が 君の事が好き 「アタマで考えるよりは カラダで感じるほうが好き」そんなのは そんなのは大嘘だろう? 赤羽駅で乗り換えて 大宮駅で降りるのさ愛する君の住む街へ 全速力で向かうのさ ロマンチックな 映画真似ては…

  • 心はマナーモード – 坊っちゃん

    嬉しい時 それは友達が「最近どう?」って電話くれた時慌てる時 それは仕事先の電話で目が覚めて寝坊に気付いた時 いつだって 心が動き出すような物語が始まって行く お節介な親からの電話 「心配すんな」って怒鳴ってまた落ち込む昔の恋人が「結婚するんだ」って 不自然に明るい声で「おめでとう」 いつだって 誰かに伝えたいなら言葉にしなきゃいけない 悲しい時 それはあなたの声がもう二度と聞けなくなった時あれか…

  • ぐるぐる巻きのマフラー – 坊っちゃん

    街はすっかり寒くなって 足早のサンデー僕はちょっと風邪気味で喉が痛む あの日 君と入ったカフェはもう面影も無くて白い溜め息重ねては また走り出した ぐるぐる巻きのマフラーをしてる君の事を思い出して僕は何度も何度も泣いているのさだけど ぐるぐる回る毎日は止まる事なく過ぎて行くから大事なこと 忘れてしまったんだ 季節ばかりが変わって 僕は全然変わらなくて手袋を外して 握り締めた缶コーヒー 言葉を重ね着…

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