吉澤嘉代子

ほおづき – 吉澤嘉代子

切った後の爪みたいな月が浮かんで
何度薄い紙をかさねたら辿りつける

寂しくて遠い場所へ今日連れ出してよ
痺れる手を握っていてもう離さないで

私の中で生まれたものよ私と共に死んでくれる
熱くなった身体もう誰にもさわられない
知ってる痛みがこみあげるの
だって無様な氷鬼

屈託ない笑みのような夢が終わって
たった今からははしたない獣になる

滑らかな輪郭を確かめてみても
浅ましく灼けた指が目に余っている

私の分まで泣かないで私が姿を晦ますまで
胸と胸あわせてこの心臓を潰してほしい
いつも途中で手を離すね
だって真暗な影鬼

心地よい風に包まれて
やわらかな光が零れて
ひたすらに神様はいないと
微笑んでいたい

始まりは貴方だった
お仕舞いも背負ってよ
私だけが邪魔な世界

手の鳴る方へ
灯に掻き立てられる私を
手招きしたのは…?
なんて気づけば一人鬼

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未成年の主張 – 吉澤嘉代子

マイクチェック・ワンツーアーアーアーアーアー 始めましょうかこれから言うのは独白だからここだけだからマイクチェック・ワンツーピーピーピーピーピー 自主規制音今だ

泣き虫ジュゴン – 吉澤嘉代子

雨も届かない この海の底珊瑚にからまる 涙の泡122回紡いだ言葉も声にならずにポロポロこぼれた皆をやっかんで突伏して泣いていたよほんとうにずるいのは 誰かのせい

ぶらんこ乗り – 吉澤嘉代子

やまなみが縁を赤らませて 夕日を抱いているころ 出掛けてゆくの天鵞絨のどんちょうがあがれば 花火と銃声を合図にサーカスがはじまるのでしょう軋んだロープに身をゆだ

らりるれりん – 吉澤嘉代子

今夜電話するよと あなたはそう言ったのずっとその言葉に 甘くふやけているのに電話のベルは鳴らない終いにはあれもこれも 電話のベルに聞こえてきちゃうらりるれりん 

恥ずかしい – 吉澤嘉代子

あぁ わたしは恥ずかしいの今とても恥ずかしい ただ恥ずかしいのうぅ わたしは恥ずかしいよ燃えちりたいくらいに あぁ恥ずかしいよ大迷惑をかけた あの日この日が蘇っ

化粧落とし – 吉澤嘉代子

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紅はじめた めくるめく秘密の部屋貴方はからかって みぢかいキスを一度したひやりと冷たい 硝子窓にため息ひとりでのぼせて 馬鹿みたいだよ今日は ひゅるりひゅるリメ

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ラブラブなのよ わたしはあなたがすきで さようならがきらいまだ帰りたくない でも帰らなきゃ さようならラブラブラブラブラブラブラブラブラブラブラブラブラブハート

チョベリグ – 吉澤嘉代子

まじで cho cho チョベリグ すきよ すきなの きゃわいい あの子まじで cho cho チョベリグ ん~ すきダヨあの子に会うと そくてんしたくなるくる

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星のあかりぽつんと灯るころ街は目覚め古代魚のよう動きだすシャワーを浴びたなら出掛けなくちゃ赤いハンドバッグ片手にしてあの店で待っている従順な目で待っているこのル

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あなたはいま恋をしていますか恋愛倶楽部は乙女の集いですそんなはり紙を見つけたときから運命の悪戯に嵌っていたのねR・E・N・A・I・C・L・U・B恋愛倶楽部は 放

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一口だけでいいから××××がほしい狡い手口で忍びよる泥棒猫かわいい八重歯に化かされたら大事なものまで盗られるよあなたのケーキをちょっとちょうだいついでに紅茶もち

がらんどう – 吉澤嘉代子

これっきりにしようと決めた心 会うたびに破ってしまう優しい顔で嘘をつけるような ひどい人なのに秘密があるのだ 言ったら消えちゃう秘密ががらんどうな私を満たしてよ

うそつき – 吉澤嘉代子

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ケケケ – 吉澤嘉代子

シェーバー 恋にケケケはいらないそれはどうして ケケケ ケケケ ケケケ悲劇の戦士よ ケケケあなたがすきすき隙間もないほどハートで埋もれているこの瞳は本物よ 信じ

23歳 – 吉澤嘉代子

ここからはもう 大人の世界言い訳きかない 大人の世界見上げてみれば 化け物だらけほんとうの敵は わたしの中にステージからあなたを見つけたときに迷いのないわたしで

雪 – 吉澤嘉代子

わたしが生まれてはじめて愛した人は家族や恋人ではなく あなたでした膝小僧 四つならぶ 青い電車無力なわたしにできるのは たった一ついつだって ただ そばにいる 

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