十五少女

アトム – 十五少女

舵を切ればいい
簡単なことだなんて
誰かは言うけど
声は届かない
ここに届くことはない
地平の先を見てる
そして今 舟は重さをなくしていく
手を振る君を想っている
これは例えば
星の灯りとか
君の痛みが
いつかは記憶に重なっていく
それくらいの話だよ きっと
なんてもう ここからじゃ
聴こえないか

期待がどうとか
地球の最期
そんなのどうでもいいけど
歌を歌って
君が笑う
宇宙はそれだけで出来ていた
本当の空の色を知らないでいて欲しい
どうか綺麗なままでいてね
帳落として
どこか遠くまで
星の一つが
夜の真ん中に重なっていく
そこでいつか君を見つけよう
灰になって宙に舞った僕らの唄
今もずっと口ずさんでいた

彼方見下ろせば
夜光雲が走って
帰る場所はもう
そこにはないと知った
もうそろそろなんだって
僕は夢を見る
長い長い目覚めは
地上十万メーターを
最後に選んで眠りについた
さようなら
これは例えば
星の灯りとか 君の痛みが
いつかは記憶に重なっていく
それくらいの話だよ きっと
なんてもう届かないか
帳落として
星の一つが
夜の真ん中に重なっていく
そこでいつか君を見つけよう
灰になって宙に舞った僕らの唄
灰になって宙に舞った僕らの唄

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