城崎すぎて トンネル抜けると
やがて 景色が変わります
波立つ海は 捨てていかれた
女ごころが 黒髪が…
あなた 好きよ好きよ
泣いて泣いて 日本海
ひとり後追う汽車の窓
ああ カモメがカモメが一羽
汽車からバスへ 乗り継ぐ背中に
雨が とつぜん駆けてゆく
出雲の空は あなたの心
晴れとおもえば 濡れかかる…
あなた 好きよ好きよ
泣いて泣いて 日本海
風が頬うつ 日御碕(ひのみさき)
ああ 逢いたい逢いたいあなた
あなた 好きよ好きよ
泣いて泣いて 日本海
旅の終りの 灯も見えず
ああ 女が女がひとり
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