中野律紀

  • 人でも花でもおなじ愛 – 中野律紀

    うれしい うれしい この世のなかは恋をすりゃ いつも夏になるいとしい いとしい 心のなかは人でも花でも おなじ愛 胸がはりさけそうなさよならがもし明日は来ても好きとそれだけ 言ったのあの人は黙ったまま うなずいたよ 神様ありがとう あなたの手のひらにみちびかれ抱かれて聞くガジュマルに染み込む 蝉しぐれこのいのち一度だけ 惜しみなく生きようとやるせなく歌います うれしい うれしい この世のなかは恋を…

  • このまま海より青くなれ – 中野律紀

    風は南風 ヤシの木陰にたたずんで波の歌を聞こうよ 昼下がりの陽差し 白いストローで赤い果実酒飲み干せばちょっと胸にしみるよ 吐息ひとつ あぁ 追いかけた恋があぁ 壊れて消えたもう 逢いたくなっても名前も呼べないね このまま海より私は青くなれ生まれた時見ていた空に逢えたね ここで深呼吸 邪魔なサンダル脱ぎ捨てて砂を駆けて行こうよ ひとりだから身軽 光る波しぶき 灼けた素肌で玉になる涙よりも辛いね 雫…

  • 永遠のときめき – 中野律紀

    美しいメロディーが 時間(とき)を刻んでる通り過ぎた 季節が今 胸の中に響く 眩しい日差し浴びた 想い出の道を振り返れば 瞳の中 輝きはじめるの 忘れられない景色 海と風の香り心の中で描きながら 歩きつづけよう 道弾く三味の音色 ながれる唄声響きわたるあの頃へと 永遠のときめき 夢を語り明かした 想い出の地には胸に残る 温もりだけ あの人の影だけ 喜びと悲しみを 強く抱きよせた自分らしく生きること…

  • アムリタの雨 – 中野律紀

    生まれた街から今こんなに離れて不思議なんだか素直な気持ち市場の道ざわめきまぶしいフルーツ悪戯(わるさ)盛りの子供が走る 雨の音パラリパラリ踊るように降る屋根のうえ窓に椅子に街中に どんな悲しみさえもどんな苦しみも全てほら流されてしまう強い雨の力 恋は終わったけれど愛は永遠に続くそうもう逢えないけれどそれでも愛してる 河をずっとつたえば海までゆけると遠い目をした老婆が笑う雨は海に流れて太陽を浴びてや…

  • ヽてん – 中野律紀

    わたしを乗せ忘れて発車したバスでも空から見れば『、』わたしのココロにある恋の悩みでも空から見れば『、』 わかるけど くじけそうな出来ごとばかりつい他の人になってみたくなりますでもなれば故郷さえ忘れてしまうそれよりも強くなれ 涙ぬぐいながら 歩こう 歩こう ふり向かないであしたはきっといい事があるよ歩こう 歩こう 星よ見ててよわたし 小さな『、』だけど どんなに迷う長い一日でも時が過ぎてみれば『、』…

  • 燕 – 中野律紀

    瞳の中 揺れてる渚色した かげろうかすかに触れたら 消えてしまう言葉に出来ないほど愛しい気持ちになれたら伝えたい もう一度その腕に 戻れなくても 揺りかごのようにまどろむ乳房つたう夕暮れの色そっと瞬く星 吹き消した命遠い遠い夜のさざめき あなたを誰も教えないわたしは誰も満たせない流離(さすら)う砂の行方さえ知らずに 掌に眠る風とまつげ揺らす吐息を束ねてみるの漕ぎ出す夢もつれあう燕青い青い夜に抱かれ…

  • 太陽の下で – 中野律紀

    太陽に手が届きそうなくらいこんなにも空が近い何処までも透きとおる風に乗り想いを伝えてみたい 太陽を手のひらに集めたらこんなにも空は青い大切なものを教えてくれたあなたを忘れはしない 波打ち際 はしゃいでる 子供たちを見てた笑顔わけてくれるように 手招きしてる 明日を 夢見ることばかり 考えていたもっと 今日を好きになれるはずなのに 太陽に手が届きそうなくらいこんなにも空が近い何処までも透きとおる風に…

  • 意地悪 – 中野律紀

    あなたは今夜も帰る独りきり私は残る冷たい水で髪を洗った ぼんやり鏡に映る胸もとが雫で濡れる素肌がそっと泣いてるみたい あなた子供扱いしていつも「おやすみ」と笑うだけ残酷ね やさしくて嫌いせつなくて嫌い手も触れないまま大切にしないでやさしくて嫌い何もかも嫌いその腕の中で熱くなりたいのに…意地悪… シーツを体にまとう三日月が心に刺さる百年先もひとりぼっちね あなたの何も知らない口唇も腕の強さもささやき…

  • 月下美人 – 中野律紀

    波の音聞きながら眠りたい夜がある柔らかな月灯かり祈るように瞳を閉じた 夢で逢えるのなら 二度と目覚めない髪に頬に触れる指を 永遠にするから あの夏の日に帰りたいあの胸の中眠りたい遠い記憶 辿りながら さまよう心 美しい夏の夜想い出の船に乗る銀色の月灯かり悲しみに降り積もる 夢のように消えた 永遠の誓いこぼれ落ちる涙さえも 真実を見れない あの夏の日に帰りたいあの胸の中眠りたい月の光り 浴びた花が …

  • 想いを胸に – 中野律紀

    小さな想いを胸にふるさとの丘を越えた旅立つ私を見つめあなたは微笑みくれた 深い瞳の哀しみは永遠に流れはしない 愛しい想いを胸にあなたにさよなら言うわ 思い出ははかない青空の澄んだ暖かいあの街へはもう帰らない 都会の空見上げてはあなたを遠く偲んでる淋しさに負けそうなら昔のこと懐かしむ 胸にあふれる淋しさを輝いてる星に変えよう 新しい時間(とき)に向かって明日へ向かって行こう 青空に描いた夢をいつまで…

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