一青窈

i2 – 一青窈

風まかせ
ふと、揺れ揺られて気づいたの
洗濯物にまぎれ
「消えたくなる」

俄雨に振られ
肩寄せ合う昼下がり
晴れたらすぐまた離れて
よそよそしくした

綿菓子みたいな甘い夢追って
マンホールの蓋で心を閉じ込める
みんな幸せそうにみえて 一人
馬鹿みたい

でも
もう
また
すぐに
いまも会いたい 会いたい

いっそのこともう
嫌ってくれたらイイのにな
来週こそ行こう!って決めてた湖畔が遠くなって
朱頂蘭のあるバルコニー
いつかしゃっくりで笑い飛ばした君がいない
LINEも既読スルー承知で送る?やめとく

せめて1%の確率でも
“Will you marry me”って言われたくって
二乗してもマイナスの関係のままでいたけれど
オイラーの予想だって時がくれば
新たな答えが出たし
明日は分からない

でも

もう

また

すぐに
いまも会いたい

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