ゆう

胡麻擂り – ゆう

飼い慣らされた子猫の様に
今を生きることに決めたわ
どこまでもつきまとうから
無邪気におどる子犬の様に
興味を持つことに決めたわ
そうでもしなきゃ忘れちゃうから

御主人様それはあたしを七色に
染めてしまう力のマジックなのよ

見てしまったの赤く染まった
未来は明日を照らさずに
罪なき罰をただくれた
壊れたビロードの首輪
もう2度と帰りはしないわ

御主人様それはあたしを透明の
箱にとじ込めたそのトリックなのよ

2人をつないでいた首輪は置いていくわ
あの娘には少しきつすぎるかしら

御主人様それはくさりを離れてく
あたしの最後のそのおせっかいなのよ

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小豆 – ゆう

いつ会っても君はイタい子だねちょっとおかしいよ 変わってるよね何度言っても理解できないんだねちゃんと解ってるよ 君のことだもん「赤も黒も白も全ての色を愛したあた

甘い水 – ゆう

ラララ…外は曇 内は光幸せならそれでいいんじゃないクモは糸で トラは牙で傷つけることを恐れない手のひら触れあうそのぬくもりが何人ものかわいいその手を汚さずにすむ

黒蜜 – ゆう

あたしの名は? 切り捨てては涙霧の果てに今は愛しい果実の様な丸みをおびていては露の果てに噛み砕かれ墨の様な夜ふけのシャワー苦悩の先に意味などないわ吸い付く様に嗚

終末 – ゆう

彷徨うのはもうやめた 暗くなる前におうちへ帰ろうこの先は限りなく暗い 1人ではあまりにもつらいので少し弱音をはかせてくださいただ日々黙々とむしばまれていく1つの

戦場のチェリー – ゆう

あんなちかくにかみなりのおとがなるこんなじこくにたいようがあげたひめいさっきまでの笑顔写真には納めてない昨日出来たばかりのパン屋の上に飛行機マグニチュード地割れ

天邪鬼 – ゆう

さあここには楽という文字しかありません昨日までの苦行はまるで嘘のようだそれにしても今は思い出すというやり方が解らず困っているんだここへ来るまでは竜神になってこの

葉月 – ゆう

痛い程稚拙な曖昧な言葉じゃあなたの耳に響かない、そう解ってる甘い程幼気な自分の弱さであなたの日々を汚したのも、知ってる儚い夢を見て、あなたの夢に届かず、幼いこの

蓮 – ゆう

体の中の半分以上の液体がゆらめいて呼吸をする事を忘れさせる理由も知らず ただ溺れるこの世で1番美しいものその赤い空を身にまとってあなたを待ち続けたいその赤はやが

蜜月 – ゆう

油は色も変えて臭いも触ったことのない悲劇が廃屋の宿で翳りも虚しくエレキの音色と重なりひまつぶし時間を心から憎むあいたい たった1人の君にあいたい 今は1人のあた

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