高等幽民 夜を蹴る
相手は彼岸渡来 あの世のロックンロール
サーチライトが手招く往来
とんびコート 和装本 キツネリボン
親に見せられぬ
恥ずかし反省文
未確認歩行物体
甘さは控えぬ貯古齢糖
とにもかくにも
仲良しこよし喧嘩はおよし
案外あの世も楽しいぞ
仲良しこよし喧嘩はおよし
もっともっと不思議な噺
頂戴
口頭伝承 黄泉滑る
報酬どんくらい? がめついロックンロール
アーメンハレルヤ南無阿弥蘇婆訶
詰襟 書生さん キツネっ娘
あの日なくなった
恐ろし感想文
探偵空手うけてみろ
キックパンチ チョップチョップ 突き指だ
それはさておき
仲良しこよし喧嘩はおよし
なんだいこの世も楽しいぞ
仲良しこよし喧嘩はおよし
大事なところを見せっこだ
六弦頂戴
それはさておき
なにはともあれ
仲良しこよし喧嘩はおよし
なんだいこの世も楽しいぞ
仲良しこよし喧嘩はおよし
大事なところを見せっこだ
とにもかくにも
仲良しこよし喧嘩はおよし
案外あの世も楽しいぞ
仲良しこよし喧嘩はおよし
もっともっともっともっともっと
ちょうだいちょうだい不思議な噺
頂戴
平穏中
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ふたりがけ安楽椅子 – てにをは 学路に季節の花お気に入りの頁に挟んで仕舞いまで読んでたらいつしか『ひとつ ふたつ みっつ みすてりゐ』雨もあがりおさげも跳ねた『いろは はにほ ほへと』謎々しよ
誘蛾 ~名探偵育成計画~ – てにをは 卯の花狂い咲いてんだ『事件事件 もっともっと起こせ』苗木に水をあげよう『育て実れ 待ちきれない』手始め“古書屋敷”『親族一名唆(そそのか)し』お次は“能面島”『
梅花繚乱 – てにをは 庭先香散見の花咲き筆が止まるいたいのいたいのとんでこい 解きえぬ謎を解く珈琲の香る頃ノックの音がするふらふら危なっかしいので座ってなさい合縁 ベソかくきみ眺めて
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密室書庫 – てにをは あり居り侍りいまそかり 主身罷(みまかり)り筆を取り羽織橙 猿芝居 呪いか代々三姉妹いっそ逆さの紙芝居 きっと「顔のない死体」親族雁首(がんくび)揃えてぴりぴり
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かぎろひ – てにをは 袖摺坂で物怪の尾踏む切れかけ街灯生まれた時から視えてた 潤う魑魅座敷牢愛せ 蜃気楼来世明けの鵺鳥なぜなぜ泣くの影追い古書街人知れず駆けた妖到来 帯を結い芥川を
イヌガミ邸神懸りミステリヰ – てにをは 「夜露が一粒だけ零れ落ちるとしたら誰の頬を選ぶだろう。ぼくはこれから永遠と指切りするんだ。紅い襖を開ければ儀式の間。哀しいわけじゃない。そうか……これが切ないっ
オキツネサマの云うとおり – てにをは お留守番の間にコンコン千代紙たたみましょうきゅっと髪結い くるくるり私がしっかりしなきゃ それアイヤイヤー雨降れば過去が追いつく檻には戻りませんの遠空に虹の調律
イヌガミ返し歌 – てにをは 神様になったらわたしを食べてねこんな痩せっぽちじゃ食いでがないかしら香るアカシアと雨降り束ねた花蘇芳ひとつ嘘をついた わたしの罪は――狗さんこちらよ わたしの手
冥探偵現る – てにをは 『よ!』呼ばれもせんのに揚々現れ 妖艶少年冷血『う!』生まれは冥府の三丁目『か!』影から陰へと八艘飛び越えて『い!』いつも目つき悪いあぶくたった にえたった 鬼
けものへん – てにをは お面をつけましょ ガルルルル獣のけもの ガルルのルキネマも文学も俺のこと救ってくれなかったとっぴんぱらりと幻術で嫌いなこの世を燃やせたら少しは綺麗になるのかな罰