きくおはな(きくおと花たん)

ころころころがる – きくおはな(きくおと花たん)

ころころ ころころ
ころころ ころころ ころがる
ころころ ころころ
ころころ ころころ ころがる

ぼくはころがり続ける
ころころ
坂が終わるその時まで
身体を探して
ころころ
ころがり続けるどこまでも

くるくる くるくる
くるくる
景色がまわるよ
空がまわるよくるくる
汚れてゆくよぐるぐる
落書きみたいに

赤く茶色く黒くなる
坂は汚いまるだらけ

ぞろぞろ集まる
ごろごろころがる
無間地獄の夢の中
ずっと集まる
ごろごろ落ちてく
今日も床下ぼくまみれ
さあ見つかるかな
あの日あの時あのカラダ
ぼくについてたこのカラダ

見つからないので
ころころ ころころ
まだまだ ころころ
ころがる
今度はお次はアタマを探して
ころころ

ぞろぞろ集まる
ごろごろころがる
無間地獄の夢の中
アタマ探してカラダも探して
ぼくはどこにも見つからない

ぞろぞろ集まる
ごろごろころがる
無間地獄の夢の中
アタマなくしてカラダもなくして
みんな仲良く底抜けの底

見つかるかな
みんなと同じマルだから
ずっとおんなじままだから
いつもどこにも見つからない

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