羽山みずき

わたしの城下町 – 羽山みずき

格子戸をくぐりぬけ
見あげる夕焼けの空に
誰が歌うのか子守唄
わたしの城下町
好きだとも云えずに
歩く川のほとり
往きかう人に
なぜか目をふせながら
心は燃えてゆく

家並がとぎれたら
お寺の鐘がきこえる
四季の草花が咲きみだれ
わたしの城下町
橋のたもとにともる
灯りのように
ゆらゆらゆれる
初恋のもどかしさ
気まずく別れたの

橋のたもとにともる
灯りのように
ゆらゆらゆれる
初恋のもどかしさ
気まずく別れたの

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