お酒のしずくで つづけて書いた
あなたの苗字と わたしの名前
愛しても 愛しても 愛したりない
女ごころは うるさいですか
今は夢でも いつかあなたの
妻と 妻と呼ばれてみたい
あなたがうしろを ふりむくときを
今日まで待ったわ 爪かみながら
これからも これからも 邪魔をしないで
ついてゆきます 嫌わないでね
愛はひとすじ いつかあなたの
妻と 妻と呼ばれてみたい
指環もお金も ほしくはないが
かなえてあげたい あなたの夢は
つくすだけ つくすだけ どうぞわたしの
今の生き甲斐 うばわないでね
何もいらない いつかあなたの
妻と 妻と呼ばれてみたい
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海峡目がけて 折鶴を飛ばした日暮れの 恋岬(こいみさき)呼んでみたって 戻りはしない船のあなたに もう一度待っているわと 伝えてほしい群れ飛ぶかもめに 負けない
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湯島通れば 思い出すお鳶主税の 心意気知るや白梅 玉垣にのこる二人の 影法師忘れられよか 筒井筒岸の柳の 緑むすびかたい契りを 義理ゆえに水に流すも 江戸育ち青
恋をしましょう 恋をして浮いた浮いたで 暮しましょ熱い涙も 流しましょ昔の人は 言いました恋はするほど 艶が出る恋はするほど 艶が出る無理も道理の ひとつですグ
不器用まるで 絵にかいた言葉少ない あなたです世間の人には 見えないが私に見える あなたの明日やっと出番が やって来た大器晩成 その上を行く天も味方の 晩々成人
深い雪でも 春になれば消えるなのに消えない 恋の傷あと不意の別れは こころ変わりですかなにも言わずに 罪なひとです雪んこ雪んこ 風になれ雪んこ雪んこひとり童歌
酒田港(みなと)の 黄昏時は白いカモメも 夕日に染まるすねて甘えた 倖せが海の向こうで 燃えてます好きで 好きで 好きでたまらぬあの人をカモメよ どこに運んだの
ひとりでなんて 渡れはしない苦労うず巻く 世間川逢えてよかった あなたに逢えて運命(さだめ)も味方の いのち舟ヨイショ ヨイショと 漕ぎながらわたし わたし見せ
みんながやめろと 言ったけどあなたと一緒になれましたなんのとりえもありません古いタイプの女ですそれでも愛してくれるならついてゆきます あなたの夢にふたりで向き合
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砂山に さわぐ潮風かつお舟 はいる浜辺の夕焼けが 海をいろどるきみの知らない ぼくのふるさとふるさとの はなしをしよう鳴る花火 ならぶ夜店に縁日の まちのともし
りんりん りんどうの花咲く頃サ姉サは馬コで お嫁に行ったりんりんりんどうは 濃むらさき姉サの小袖も 濃むらさき濃むらさきハイノ ハイノ ハイりんりん りんどうの
あの人の姿 懐かしい黄昏の河原町恋は 恋は 弱い女をどうして 泣かせるの苦しめないで ああ責めないで別れのつらさ 知りながらあの人の言葉 想い出す夕焼けの高瀬川
知床の岬に はまなすの咲くころ思い出しておくれ 俺たちの事を飲んで騒いで 丘にのぼればはるかクナシリに 白夜は明ける旅の情か 酔うほどにさまよい浜に出てみれば
好いた女房に 三下り半を投げて長脇差(ながどす) 永の旅怨むまいぞえ 俺らのことはまたの浮世で 逢うまでは惚れていながら 惚れない素振りそれがやくざの 恋とやら