吉田仁人
-
ノスタルジア – 吉田仁人
あぁ、かけがえのない愛へ。もうさよならを告げる時逸らした目線の先には消えかけた飛行機雲 貴方に出会った日から何もかも上の空いつもの教室さえ 退屈に思えて今何してるのかな気づけばいつもあなたが心を埋めてた そんな思い出を、過去にできないまま制服と共に此処に置いて行くの。さっきの話は今だけ忘れてもう一度だけ、抱きしめて あぁかけがえのない愛へもうさよならを告げる時ほら時間だよって急かす癖にそんな寂しそ…
-
オレンジ – 吉田仁人
時々あなたを思い出す冴えない暮らしの燈あぐらをかいてた阿呆ひとり静かな部屋 染めるオレンジ 立て付けの悪いボロ窓がガタガタと揺れてる秋の風少し肌寒くなりましたハロゲンの灯り眺める日々 追いかけていた夢は少しだけ埃を被ってる洗い損ねたシンクのカップも情けないなあ 時々あなたを思い出す冴えない暮らしの燈あぐらをかいてた阿呆ひとり静かな部屋 染めるオレンジ 費やした時間と書き殴った言葉も無価値なように思…
-
ロータリー – 吉田仁人
待てど暮らせどこの工事は終わりそうにない。不便でしょうがない。溢れ落ちるくらい抱えた荷物じゃはみ出てた愛に気づかない 上手くやってたつもりでもテレビの音とため息の中で。ふたりの時間が減っていることも気づいてたはずなのに 空っぽの部屋に慰められている気がして駅前のよく行ったパン屋もずいぶんと前に ただあなたを愛していた頃に砂時計を返すように戻れたら恥じらうように手を繋いだ古びたロータリー思い出の中に…
-
共同体 – 吉田仁人
いつからだろうか目に映る全てを写真に残して見せ合うようになったね 苦手だった愚痴も不器用な甘え方もほぐれたふたりで溶けて混ざり合う 今まで感じた事のないちょっとだけずっと温かい胸のあたり似たり寄ったりなふたりだからこそ互いの瞳に 写してしまう 君が笑うと僕の心にそっと光が灯る事も流るる涙胸の痛みもそのすべてを忘れないでいたいよ いつまでもこのままでそう願う日々に限って終わりはあって。この手を離れて…