のの

  • 君はアイツの腕の中 – のの

    慰めの代わりにひとつだけ教えてよあの人の全ての忘れ方 晴れ着の写真を見て艶やかな光が鈍色に変わって君ホリックな胸の痛み めぐりめぐるだけど君はアイツの腕の中ありふれた言葉なんて滲んでしまうだけ僕の全て差し出しても恋の鍵は開かないサヨナラは言えないのにまた来てしまうよ君のとこまで さしずめこの苦悩は僕が勝手に飲みこんだ救いのないプレジャーいつまで酔っていられるだろうか やぶれかぶれ枯れ果てて時は薬と…

  • paranoid – のの

    愛しいものが足枷になったら魂のやり場はあるのだろうか長しなえ渦巻く螺旋は新しい海にはゆきつかぬようで冷めたデイ・オフ 何を中心にまわっているのか何を一番に気にしているのか合わせ鏡の囚われどうか、抜け出せますようにこの頭痛を そのすべてパラノイドでも、それは真実だよ君の偏執を僕は抱いてみよう嫌いなものがひとつ減るだろう 執着が心臓の薬でした澄んだ生き方に重ねていました溺れるように溶けるように、今日も…

  • ひこう船 – のの

    こんなところまで溝を埋めなくていい薄霧は迫る容赦もないね押し黙った夜のこと 触れないけど愛しているんだよだからもう出ていってくれていい 時計の針の音さえ耳に障るまだ君の残り香を撫でてる攫われた熱をもう忘れてしまえば 白けた朝を迎えたときから僕は飛行船遥か彼方の空の高さを知ったようで 堕ちゆく手筈空な雲間でただそっと君の影を抱き寄せる 試みの果てにかえって強くなるただ僕を裏切らない光攫われた熱はもう…

  • omoide – のの

    また、あなたが笑ったただ、くだらぬ言葉だ哀しみを撫でていった分厚い手で熱い手で 新たな旅をすればあなたの顔が浮かんだまた、絵葉書を書こうかぬるい風がくゆり立てた 様になってらぁ様になってらぁ素直な言葉いつまでも代わりのいない人なんだって耳打つような心地で綴った かくせない痛みがあってもやるせない別れがあっても思い出だけがまだぬくいこぼれそうなくらいのものがたり あと何度もあと何度も会えるか知らない…

  • simple – のの

    忘れちゃいけないな強くて切ない未来の科学にも解けはしない愛 ダンゴムシの姿で丸まっていないで手を広げていよう君を迎えて 電波塔はそのツノで夜空を穿つの?都会の光から星は逃げた 別々の隘路を抜けたら落ちあおういつかとおんなじやさしい気持ちで 開け放した窓に気づいて勘違いした柔い風がやってくる読みかけのページが繰られてゆくとうに予感していた通りのくだらないオチでよかったよ 特別な日だから弱くて小さな未…

  • バウムクーヘン – のの

    つまずいて、まただれかの幸福論見え隠れしてる棘に刺される 吐き出したまましまい忘れた愛着は傷んで窪みはじめる バウムクーヘンには心惹かれることもないそんな人間だってことバレないようにさ嘯いてはささくれ 嬉しそうな君の眼に落としたくない濁りを曇りない心のゆくまでおんなじ色を探してる愛し方が違ってもねじれて巡り合う不思議に痛いほど賭けてる 旅人は、まだ箱庭の中寂しさは薄壁越しの気配 温度計でははかれは…

  • このまま – のの

    どこに行けば世界が見えるのかもわからなかったんだ気づかなかったんだ 初めから纏っていた色を脱いだら空はもっと澄んで見えるのだろうに だけど明日は 他のみんなと同じ格好で この手にも降ってくるトゲみたいな姿に変わって小突いてくるのに 目の前に浮かんでいる愛を見つけて無邪気にほおばってくれるっていうんなら誰もが悪気もなく邪悪になるこの社会でもきっと生きる術があるよ つまり明日を君と一緒に食べれるんなら…

  • スタートライン – のの

    明日には、随分前に思い描いた自分になってるはずだけどもうあまり、時間がない焦るばかりでタイムアップそんなことが増えた いつから走り出した?だいぶ前だったろうなのにね、また白線だ終わりと始まりのさ境目なんてね、瞬く毎にある 今日も「位置について…」 ここからああ、どんな一撃を秘めて向かおう?空想以上の未来のほうへ不安な気持ちとスタートラインを蹴って 誰かに認められた歩き方より凛々しくつまづいてそんな…

  • 横顔 – のの

    ああ君は可愛い顔して僕を引っ掻きに来ただけ無邪気にじゃれる隣でいつも愛らしい横顔を見てる 足音を立てないでびっくりさせないように人見知りで臆病な君のうしろキライなものはたくさん好きなものはちょっとだけひとすくいのスプーンにぼくも乗せてはくれないか ああ君は可愛い顔して僕を引っ掻きに来ただけ無邪気にじゃれる隣でいつも愛らしい横顔を見てる あたらしいものが好き短いしっぽをふる飽きっぽいあくびが玉に瑕凛…

  • ないものねだり – のの

    泥まみれの時間をくれ魂を紐解きたい気づけばまた行き遅れて 向こう見ず 道外れなんて言い訳しても意味ないよ昨日にさえまだお別れを言えずにいる 私生活は怠惰で掃き溜めの桃源郷また同じよう複写機の上で安定はいらないこともないけどアウトローな無頼漢って憧れ篝火めいた何かがこの身に欲しいよ ねぇ君のように愚かなぐらいに眩しく光っていられたらもうこんな思いはしなくなるの?ないものねだり罪なき今日に揺れる桔梗に…

Back to top button