たけとんぼ
-
渚 – たけとんぼ
きみは涙かくして窓辺からのりだしてバスをおりたあいつにお元気って声かけた 古いこころひらけば顔のぞかせる恋は笑えるほどせつなく生きつづけてたこの日のために 短い髪はそよ風きみを追いかければ夏かなしいためらいさえ忘れさせてくれるはず恋は素肌さらして空に燃えはじめるだろ踏みだすときはいまいまその手に触れたい 夏は言葉なくして帰り道も忘れた輝いたのは秘密あやしげにぎらついて 細い指をからめてつめたさを遠…
-
ばかみたいだね (雨がつよくなったら) – たけとんぼ
雨がつよくなったら君の傘を待ちつづけていた僕がいたんだ風がつよくなったら僕が君をささえるなんて うそさ 誰の傘にいれてもらうの声にも出せずに 歌にのせよう夜更けのブルースなんてありふれた誰もがあるいた道をゆく わかっていたんだよ でもわかっていたんだよそれでもばかみたいだねばかみたいだね 傷つけたなんて思わなくていい君がくれたもののすべて傷つくことになれてはいないけど今日よりは明日はましなはずさ …
-
夜のむこうまで – たけとんぼ
線路ごしのあの人走る電車の窓 ゆれている影 あれからどれくらいたったんだろうあきらめられなかった青春の影 だんだんと夜が首をしめるよコーヒーのように闇に溶けていく どこか遠くへ連れてってよ眠る街をとびだして まぜて ちぎれて こわされて散らかしたままの過ぎた日々だからほんのすこしの涙とあきらめだけが残る夜更けの街に だんだんと夜が僕をせめるよ朝がくる前に手紙をかくんだ 走れもうすぐ夜明けだぞくらや…
-
日本の文化 – たけとんぼ
ヒット曲はサビだけ聴いてドラマは倍速でオープニング飛ばして 漫画を読んだらおもしろかったから間を飛ばして最終巻読もう なにをしても 楽しくやってるよあれもこれも 面白いことばかりだ次から次へ 楽しいことはつづくよ明日があるかないかはどうでもいいさ 映画をみるなら無料で落とせよモニター3つで同時進行で観て 音楽聴くならいいのがあるじゃん「無料で10000曲!」音質は二の次で いい時代だね 指先ひとつ…
-
花束 – たけとんぼ
雨もあがってあたたかい風今日の便りにほほえみなげてかるい足どり 花びらちらし線路にそってだれかのもとへ 今日という日は君のために流れてゆくよ 電車の窓に 明けぬ夜など幾度とこえてやまない雨と仲良くなってわけもしらない悲しみだいていつもなにかにあこがれていた 夢かうつつか知らなくていい先のことなど君のものさ ハッピーバースデートゥーユー君のすきな歌をひとつこさえたくてハッピーバースデートゥーユー雨の…
-
風のプリズム – たけとんぼ
太陽はかくれ街はくもった硝子色だれかがこぼしたお茶の香り君の好きな季節が暮れてゆく かなしい顔をどうかしないで君が好きだよねむれぬほどに よりかかったフェンスのさびた色が白いTシャツをよごした死にそこねた蝉が空をあおぎ最後の歌を放つ こぼれ落とした恋をいまでも夢にみているもうじき陽もさすだろう 気まぐれな街がざわめきだしたんだ熱っぽい沈黙とうすらいだ雲が君の街へ飛んでいくもうじき僕にも運がむいてく…
-
夕空 – たけとんぼ
夕立過ぎた空ほど夏のにおいがするひととおり泣きやんだならいつもの笑顔を僕は待つよ 答えもでないままあいまいな足音は水たまりをふんでる いまそろそろ夏はゆくよ とんぼが行き交うのはつわものどもの夢の跡なんにもなかったように夕空たかくかきけしてく 羽をかくしてたのささよならさえも言わず秋の空にきえた泣けないね 悲しいね いろんなことをかくしたりなにかにきづいてみたりいそがしい 泣いてみてもおどけてみて…