伸びをして
開いた 茶葉が湯気と踊るように
ほどけたら 思い出す
思うままの歩き方を
地図とは違う道も
地図通りの道でも
小さな景色を 拾って集めて
それは塗り絵みたいに
街に色が
あ、今吹いた 風はさみしさより
わたしの形を 軽やかになぞる筆
ああ、まばたいた 先に誰かがいる
楽しくなる余地ばかりの世界で
混ぜこぜの花模様
生まれも季節も違う花
一枚の布の中
バラバラどうしで美しい
心地いい色や形
喜びの温度も
いくつもあるけど
根っこは似てたり
なら幸せの種は それぞれに
あ、遠くで 覗いてた昨日は
“ちがい”も“おなじ”も まるで気づかなくてさ
ああ、近づいて またやさしさを知る
仲良くなる余地ばかりの世界で
またねも 一期一会も
あわいに 浮かんだ
街明かりのように
あ、今吹いた 風はさみしさより
わたしの形を軽やかになぞる筆
ああ、まばたいた先に誰かがいる
味わう余地ばかりのこの世界で
楽しくなる余地ばかりだ 今から
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