TOMOO
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コントラスト – TOMOO
火照った頬をさますような夕方の風はやさしい並んで君と歩いた今日が一生物になる 何の気なしに優しいってちゃんとわかってるのにああ 跳ね上がる集中力 たった一言で熱いほんの小さな兆し夢見てしまう なんでこんなに嬉しいのなんでこんなにかなしいの今も隣で眺めてる遠い横顔焼きつけた ああ今日はまだ届かない近くにいるのに 冴えた朝の空気に気づけば背中を探してるやけに伸びた背筋は今日も君のせいだった たった一コ…
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エンドレス – TOMOO
たとえるなら 二つのリボン結び合わせないままでもいいしわくちゃにもならずにただそれぞれ螺旋を描いて あのね 夢見てるのは誰も知らない景色をあなたと並んで見ること海辺でも朝日でも夜更けでも木立でもいい叶うでしょうか 愛しさの陰に隠れた痛みと我儘を全部飲み込んでもまだ優しい気持ちになれる 満たされるよりも永く触れるよりもたしかに透き通る声をきいていた雨上がりのあとさき たとえるなら描きかけの絵それはず…
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Present – TOMOO
ちょっとだけこわいの君にプレゼントするのがどんなが好き?かってなんとなく知ってるけど自信がないよ マフラー、ブレスレットスニーカー、花束にパフュームさっきからもうぐるぐる 好みじゃなかったらイヤだナンセンスじゃないかなあダーツで勝負してるんじゃないよいいとこ見せるんじゃなくていい顔が見たいだけそれしかないや プレゼントなんてね どっかで的はずれ?的外れがもし届くなら君がそうキャッチしてくれたからだ…
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茜色の約束 – TOMOO
茜色した 陽だまりのなか無口な風が ふたりを包む歩幅合わせて 歩く坂道いつもあたしは 追いかけるだけ つまずいたり 転んで 泣いてみたり決して うまく 生きれる あたしじゃないけどあなたがほら あたしの 手を引くから恐がる 心も 強くね なれるよ だから 泣いて 笑って つないだこの手は重ねた言葉に負けない 約束あなたに 出逢えた 茜の空にほら あの日と おなじことを 願うよ 時はいつでも 木の葉…
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あわいに – TOMOO
伸びをして開いた 茶葉が湯気と踊るようにほどけたら 思い出す思うままの歩き方を 地図とは違う道も地図通りの道でも小さな景色を 拾って集めてそれは塗り絵みたいに街に色が あ、今吹いた 風はさみしさよりわたしの形を 軽やかになぞる筆ああ、まばたいた 先に誰かがいる楽しくなる余地ばかりの世界で 混ぜこぜの花模様生まれも季節も違う花一枚の布の中バラバラどうしで美しい 心地いい色や形喜びの温度もいくつもある…
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HONEY BOY – TOMOO
束の間のドライブ 落ち着かないハイウェイ今日限りのドラマ ねえこれってデートなの? 送っていくよって 誘いにのったのは噂じゃない本性 見逃したくなかったから でもね 絶対にこの日のこと 忘れないでしょう赤のチャイナシャツ バニラ色の車 Honey boy Honey boy ほんとの君はだれ運命共同体になれそうもないね でもまだなんか割り切れないLonely boy Lonely boy ほんとの…
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夜明けの君へ – TOMOO
あの丸い月によく似た瞳が笑う「めんどくさい」ってからかう声を追いかけたおどけたポーズも 震えるため息も見逃せない流星と同じ かっこいいって思わずにはいられなくてさ呆気にとられて 色づいてく日々頭の中では 鳴り続けるシャッターでも少しも伝えきれてない ああ 今 君の光を受け取ったならその時からもう 消えない光不安も 迷いも 追い越してきた眠れぬ夜に 届いた光 怖かったのは僕だけじゃなかった一番聞いて…
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夢はさめても – TOMOO
化けの皮がはがれて 夢はたちまちくずれたけれどこれでもう あなたはあなたね 泥がつかないように 上辺をなで合う日々が過ぎ去ったあとで ふたりもう一度 抱き合えるならば 骨まで抱きしめてあてにしちゃだめよ この肌も その瞳もばらばらに燃える ふたつの心臓は重なってゆける 甘すぎた夢はさめても 魔法が消えた朝に なくした時間は二度とかえらないけれど これでよかったの ひび割れた壁の向こうから 光があふ…
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Ginger – TOMOO
たとえばきみが 隣のレイディのお皿にぶつかってこぼれた紅茶に優雅なその人は悲鳴をあげるきみはfreeze! “ごめんなさい”がいまいちスマートじゃなくて ゆるしてもらえない猫…みたいなきみは ぼくの自慢のひと 同じくぼくのテーブルクロスにも きみは飛び込んでジャムとかミルクとかコーヒーとか蹴散らして回るぼくはplease! だなんて言わないさでもおかげでまた今日もぼくの心はかわいい縞模…
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Mellow – TOMOO
真っ暗な部屋の隅で電話越し 取り戻すよいつのまに 見失った君の色彩(いろ) 君の輪郭(かたち)を 言葉途絶えた 隙間で一番君が近づく気がした オルゴールのテンポで時間が進む少しかったるいくらいに間延びしてさ君のことばはメロウな宝石かわりなんてないこと 思い知らされるんだ 大人でもない子供でもないその声で とかされてしまうよ 「つかずはなれずでもいいね」なんて予防線の向こうで会いたい オルゴールのテ…