小林私

線・辺・点 – 小林私

花束を貰ってもどうせ枯らしてしまうから
楽ばかり選んでもその口実をむざむざ潰して見える底
そこそこの人生に少なくとも励ましはいらない
貴方が背を押した僕の眼前が断崖だとしたら

呆れるほど無様な秘密隠して たった一つ
明らかにしても今更非対称な線

想像の桟橋をかける労力の無駄を削減したこと
今更後悔したとてこの傷は癒えないし
毛頭分かってたこと、いつだって損してることごと
悉くそうしてる懊悩 どうぞ、もう疾うに陽光なども通り過ぎても
ごうごうと ごうごうと 滔々と鳴り出す風よ
ちょっと、もっと、いや、そっと降ろせその緞帳が

あられもない姿を別世界に連れ出していく
曖昧な境界ですら既体験の辺

残り火が跳ねて足の甲に落ちて
飛びずさってみてももうやけに、かゆい
明らかに何かおかしいと分かっていても
ただ黙って見てた 他人事に思えた
綺麗なものばかり見ていても仕方ないと
気付けば全てが美しく見えていたなら、なら、なら

洗い終えた馬の毛に紛れる羽虫の口先すら
殺めたくなるじゃないか 交わる点を書き出してみたい

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光を投げれば – 小林私

話せないことや言えないこと 上手に隠して隠しても溢れて滲み出して出来た染みが消えない落ちないとうの昔に読み終えた小説の読後感みたくとてもじゃないが抱えきれない程

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biscuit – 小林私

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大前提 このまま生きていたって幸福であるとそう分かる最低限 日暮しを続けていたって動物でさえいられない呼び水に誘われ、充てのない旅で替えのない靴底を減らしている

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四角い部屋のなかに小さい四角があるひたむきに集めたような気がして捨てられない泣き言のような呪いさえも汚れのように落として程なくしたら楽になれるから、言い聞かせて

香日 – 小林私

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楽観視しようだの 楽園の失笑等から全く興味がないとは言えないし傷も癒えないし、ただパターンから逃げたり反ったりまた乗ったり沿ったりを繰り返し再生 間に間に 何も

私小林 (produced by Mega Shinnosuke) – 小林私

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