音丸

戦場吹雪 – 音丸

戦友(とも)はいずくか あやめも分かぬ
広い戦場 吹雪に暮れて
銃も凍れば 手も凍る

捨てた命を 惜しみはせぬが
日待ち宵待つ 故郷の親へ
見せぬ手柄が 気にかかる

はやる雄心(おごころ) 沸き立つ血潮
濡れた愛馬の たてがみ撫でて
敵の夜空を またにらむ

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船頭可愛いや – 音丸

夢もぬれましょ潮風夜風船頭可愛いやエー 船頭可愛いや波まくら千里はなりょうと思いは一つおなじ夜空のエー 同じ夜空の月を見る独りなりゃこそ枕もぬれるせめて見せたや

戦場想へば – 音丸

筑波おろしに 潮来は暮れて波に凍るか 川千鳥小舟つないで 渚に立てば枯れた真菰が枯れた真菰が 風に鳴る『思えば、あの首途の暁、雄々しくも輝かしい弟を乗せた小舟は

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