音丸
船頭可愛いや – 音丸
夢もぬれましょ
潮風夜風
船頭可愛いや
エー 船頭可愛いや
波まくら
千里はなりょうと
思いは一つ
おなじ夜空の
エー 同じ夜空の
月を見る
独りなりゃこそ
枕もぬれる
せめて見せたや
エー せめて見せたや
わが夢を
夢もぬれましょ
潮風夜風
船頭可愛いや
エー 船頭可愛いや
波まくら
千里はなりょうと
思いは一つ
おなじ夜空の
エー 同じ夜空の
月を見る
独りなりゃこそ
枕もぬれる
せめて見せたや
エー せめて見せたや
わが夢を
戦友(とも)はいずくか あやめも分かぬ広い戦場 吹雪に暮れて銃も凍れば 手も凍る捨てた命を 惜しみはせぬが日待ち宵待つ 故郷の親へ見せぬ手柄が 気にかかるはやる
筑波おろしに 潮来は暮れて波に凍るか 川千鳥小舟つないで 渚に立てば枯れた真菰が枯れた真菰が 風に鳴る『思えば、あの首途の暁、雄々しくも輝かしい弟を乗せた小舟は