桜ちかこ
風 – 桜ちかこ
娘ですもの 知ってます
母の涙も がんばりも
小さな身体(からだ)を 折りまげて 折りまげて
半端ない 世間の風を やり過ごす
母さんあなたを 幸せに
木の葉散らしの 木枯しは
春の芽吹きの 為に吹く
あなたが歩いた この道を この道を
半端ない 世間の風を 木枯しと
読んでわたしも 歩きます
母に唄って みたくなる
背(せな)でおぼえた 子守唄
おんなが女を 捨ててまで 捨ててまで
半端ない 世間の風に 耐えてきた
母さんあなたに 幸せを
娘ですもの 知ってます
母の涙も がんばりも
小さな身体(からだ)を 折りまげて 折りまげて
半端ない 世間の風を やり過ごす
母さんあなたを 幸せに
木の葉散らしの 木枯しは
春の芽吹きの 為に吹く
あなたが歩いた この道を この道を
半端ない 世間の風を 木枯しと
読んでわたしも 歩きます
母に唄って みたくなる
背(せな)でおぼえた 子守唄
おんなが女を 捨ててまで 捨ててまで
半端ない 世間の風に 耐えてきた
母さんあなたに 幸せを
女だてらに 火の粉を浴びて空に描きたい 夢がある好きで繋(つな)いだ 家業じゃないかなにがなんでも やり通す春夏秋冬 いつだってアアンア…アンア…どんと咲かすぞ
赤い絵具を ぶつけたように燃える夕陽よ なぜ寒い なぜ寒い今の倖せ あなたの愛をすてて都会に 行けるでしょうか夢を選んだ 女のこころ許してください 袰月(ほろづ
遠い星空 見上げて思う私の星は あるのかとあゝ歌を唄って ゆく道にほんの小さな 希望があれば私は唄う 命のかぎり憂き世荒波 試練の道を一緒に歩く 母がいるあゝ風
わかれの淋しさ 代ってほしいすがる思いで ひとり来た秋も晩(おわ)りの 淋代(さびしろ)はその名に違(たが)わぬ 海のいろ女のなみだで 染めたでしょうか風が風が
そうだこの次は 北のどこかへ行こう夕陽を見ながら そう言ったわたし最後の 旅だと決めてたあなたの笑顔 見れば心が切なく 泣いている丹後半島 綺麗な夕陽が かなし
風になびく カモメのようにあたしゃ あんたに 一目惚れ大漁願って お守り抱いて浜の女は 夢を見るザンザザンザ ザンザザンザここは 女の 生きる町ザンザザンザ ザ
桜吹雪はこの世を変える居座る冬を追い払うまだまだ夜風は冷たいでしょうそれでも心は華になるさくらさくら夢ざくら叶わぬ時は何(どう)すれば 天神様に詣(まい)ります
風が暖簾(のれん)を たたくたび蟹を焼く手が 止まりますみれんなんです 三ヶ月(みつき)もたっていまも待ってる あのひとを北の最果て 流氷酒場カモメお前も さみ