桜ちかこ
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流氷酒場 – 桜ちかこ
風が暖簾(のれん)を たたくたび蟹を焼く手が 止まりますみれんなんです 三ヶ月(みつき)もたっていまも待ってる あのひとを北の最果て 流氷酒場カモメお前も さみしいか 店(ここ)のお客は みなおなじつらい過去(むかし)を 捨てに来るそんななかでも あのひとだけがなぜか気になる ひとでした窓の向こうは 流氷原野海が夜通し 哭(な)きじゃくる 奴はこの頃 来ないねといつもお客に 言われますだれのことだ…
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桜吹雪 – 桜ちかこ
桜吹雪はこの世を変える居座る冬を追い払うまだまだ夜風は冷たいでしょうそれでも心は華になるさくらさくら夢ざくら叶わぬ時は何(どう)すれば 天神様に詣(まい)りますチョイと教えてくだしゃんせ桜さくら満願ざくら…咲かせます 桜吹雪がながれに散ればひととき川は花化粧いえいえ最期(さいご)の輝きでしょう命のはかなさ想いますさくらさくら散りざくら弥生(やよい)の風は罪つくり 天神様に頼みますチョイと叱ってくだ…
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浜の恋唄 – 桜ちかこ
風になびく カモメのようにあたしゃ あんたに 一目惚れ大漁願って お守り抱いて浜の女は 夢を見るザンザザンザ ザンザザンザここは 女の 生きる町ザンザザンザ ザンザザンザここが 女の 港町 海は俺の 宝の山と言った あんたの 男意気陸で見送る 女の胸は無事で帰れと 熱くなるザンザザンザ ザンザザンザここは 女の 守る町ザンザザンザ ザンザザンザここが 女の 港町 ザンザザンザ ザンザザンザここは …
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丹後半島 – 桜ちかこ
そうだこの次は 北のどこかへ行こう夕陽を見ながら そう言ったわたし最後の 旅だと決めてたあなたの笑顔 見れば心が切なく 泣いている丹後半島 綺麗な夕陽が かなしい いいえ別れても それは愛するゆえと思えば切ない 夜でした広い背中に 縋って泣いたの海鳴りさわぐ 夜更けあなたは気づかず 眠ってた丹後半島 夜明けの鴎が 啼いたわ あすは伝えよう これで別れましょうとけじめをつけるの 愛ゆえにつらい恋でも…
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風 – 桜ちかこ
娘ですもの 知ってます母の涙も がんばりも小さな身体(からだ)を 折りまげて 折りまげて半端ない 世間の風を やり過ごす母さんあなたを 幸せに 木の葉散らしの 木枯しは春の芽吹きの 為に吹くあなたが歩いた この道を この道を半端ない 世間の風を 木枯しと読んでわたしも 歩きます 母に唄って みたくなる背(せな)でおぼえた 子守唄おんなが女を 捨ててまで 捨ててまで半端ない 世間の風に 耐えてきた母…
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ひとり淋代 – 桜ちかこ
わかれの淋しさ 代ってほしいすがる思いで ひとり来た秋も晩(おわ)りの 淋代(さびしろ)はその名に違(たが)わぬ 海のいろ女のなみだで 染めたでしょうか風が風が騒(ざわ)めく 淋代海岸 浜辺にこぼれた 小枝をだいて鳥は渡って 来たという命がけなど 私には後悔ばかりが 身をせめる私におちどが あったでしょうか逸(はぐ)れ逸れ鳥啼く 淋代海岸 ひとりで来たのに 忘れたいのにうしろ髪引く 影法師人を愛し…
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命のかぎり – 桜ちかこ
遠い星空 見上げて思う私の星は あるのかとあゝ歌を唄って ゆく道にほんの小さな 希望があれば私は唄う 命のかぎり 憂き世荒波 試練の道を一緒に歩く 母がいるあゝ風の寒さは 堪えても人の情けに 情けに泣いた私は唄う 心をこめて 淡い星影 名もない星が私の道を 照らしてるあゝ今も哀しみ 抱く人がせめてひと時 忘れるように私は唄う 命のかぎり私は唄う 命のかぎり 人気の新着歌詞 おんな花火節 ̵…
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袰月海岸 – 桜ちかこ
赤い絵具を ぶつけたように燃える夕陽よ なぜ寒い なぜ寒い今の倖せ あなたの愛をすてて都会に 行けるでしょうか夢を選んだ 女のこころ許してください 袰月(ほろづき)海岸 生まれ育った 海辺の町は人も情けも あたたかい あたたかい夢を叶えて ふたたびここに帰るその日は 来るのでしょうか竜飛颪(たっぴおろし)か 風花舞ってなおさら切ない 袰月海岸 命あずけた 雁木(がんぎ)を抱いてどこへ帰るの 鳥たち…
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おんな花火節 – 桜ちかこ
女だてらに 火の粉を浴びて空に描きたい 夢がある好きで繋(つな)いだ 家業じゃないかなにがなんでも やり通す春夏秋冬 いつだってアアンア…アンア…どんと咲かすぞ 夢花火 ときに切ない 夜風にぬれて傍に寄りたい 人がいる赤い仕事着 似合っちゃいても浴衣なんかも 着てみたい心を離れぬ この想いアアンア…アンア…いつか咲かすぞ 恋花火 仕掛花火は まかせておきな親にもらった 技があるそれでぎりぎり 勝負…