黄色の十字架ひしめき合って
月夜に歩く菜の花畑
きれいな瞳のあなたを抱いて
これ以上ないやさしい気持ち
静かだね そよそよと 風の声 気持ち良い
あなたも目を細め うれしそう 二人ぼっち
大好きよ その可愛い笑顔が
暗い海の底に 光をくれたのよ
大好きよ もう怖い夢を見ることはきっとないから
おやすみのキスをしよう
黄色の十字架ささやき合って
クスクス笑う菜の花娘
小さくなってくあなたを抱いて
大事に大事に名前を呼んだ
平気よ ふたりは ずっとずっと一緒だから
大好きよ その可愛い寝顔
胸にうずめて 幸せな夢を見て
大好きよ もう何も怖くない
永遠の時が来たの
おやすみ この胸で
月がきれいね とてもきれいね
あなたと笑った 菜の花畑
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どうして人は悩むのだろうとなりできみがつぶやいた渡り廊下で僕らは小さなスズメのように大きな空に憧れてたつまずくのが怖くて少しも進めないよと笑って話すきみに気の利
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一生懸命 そんな言葉から逃げ続けてたあの日に出会ったグラウンド走る真剣なまなざしその先に何があるかを知りたくて気づけば私も手に汗にぎってたまるであなたの呼吸を感
ねえ もしも少しだけ話聞いてくれるなら考え直してみてよ悪いところがあるのならねえ 教えてもう 二度と会えないの?ねえ せめて理由だけ嫌いじゃないならいいじゃない
ハルジオンの花束を左手のリングで結んで 流しましょう日の暮れの思川玩具でよかったのにねどうせ捨てるなら夕烏見送って一人きりのブーケトス灯り出す街の団欒あなたはど
どしゃぶりでも流せないわすえた街の汚れは通りの隙間 湧いてこぼれる甘い誘惑濡れガラスは嘘をついばみ夜から夜へ飛び立つ背中に背負う十字の傷は消せないあやまちあなた
化粧をする時 必要なものは二つ綺麗な鏡と 愛に抱かれた記憶それだけでルージュの引き方が変わるあなたの匂いを思い出すだけで早く会いたい 今夜会いたいルージュの色に
お元気ですか駅前 夕映えの空にふと あなたのことを思う忙しすぎる毎日に 深呼吸がわり今日も細く ため息を吐けば横断歩道 向こうの岸にあの頃と変わらないあなたを見
「私の趣味は失恋です」そう言いたくなるほどよ今日もサヨナラまたひとつラム酒で押し流した先に好きと言って来るのはいつも相手の方なのに気が付きゃひどく片想い磯の鮑も
シケモクのピラミッド崩して流行の曲 鼻歌でなぞる煙草のけむりと溜め息一緒に出ちゃった手酌でも どうってことないわ熱燗チョチョイチョイなみなみでどうぞ男なんて…っ
桜色の便箋 窓の風にひらりと飛ばされて 部屋の隅 舞い落ちるさみしさ耐え続けて やせた文字がこぼれるあなたとの別れは もう決めてるのにああ 最後の一行が上手く書
赤い花咲く彼岸花誰が呼んだか地獄花枝も葉もなく節もなくあやしく揺れて惑わせばあのひとコロリ騙されて情熱だけを吸い取られあんな女はごめんだと泣いてわたしにすがりつ
痛い 痛い 痛い 痛い 心が痛い 痛い 痛い 痛い 悲鳴上げてる黙ってて 黙ってて 私は強くなきゃいけないある日突然 笑い方 忘れてしまって仕方無いから口紅で
失恋しました 髪を切りましたあなたがやさしく何度も撫でた自慢の長い 長い黒い髪バッサリとナイフで切りました気に病むことはないわどうせ すぐに伸びるからあなたとあ
春は 春は 遠い 遠い 夢の中あなたがくれた白詰草の花かんむり嗚呼……きれいな想い出 嗚呼 もう帰らない夏は 夏は 遠い 遠い 陽射しの中あなたが吹いたビードロ
復讐は鮮やかに微笑みで抱き寄せて子守唄 歌うようにあなたに深い眠りを少しも覚えていないのねこの声も 肩のほくろさえも初めて出会った時のようにやさしいあなたけれど
私があなたを愛すように同じだけ愛して欲しいの飛沫上げた愛のシャワー浴室に弾け飛ぶ熱帯夜今日の天気を話すように彼女の話 さらりとしないで出来の悪い私は心の広いふり