楠瀬誠志郎

満員電車は夏の気配 – 楠瀬誠志郎

目があった Um 長い髪
ああどうしよう
通勤ラッシュで見え隠れしてる
きみはいったい誰
ドアの隅 おもてを見てる
シャイな横顔
満員電車は近いけど遠い
いろんな気持ちゆれる

都会(まち)へ GATA GOTO GOTON と
風をすり抜けて
先を急ぐ音だけ耳にのこる
胸がキュキュキュキュキュンと痛くなる感じ
南風で川面が光ってた

また見たよ まだ白い肌
Um……かわいい
ホームに着くたび 定期持ちかえて
降りる素振りにあせる
ゆだんして降りる駅さえ
乗りこして
このさい遅刻も承知の覚悟さ
きみは何処まで行くの

僕も GATA GOTO GOTON と
駅を見送って
追加コインじゃ買えないトキメキ
胸がキュキュキュキュキュンとかゆくなる感じ
不思議なほど日射しがまぶしい

空も見えないくらいに
君をずっとずっと見ているのに
こんな気持ちになるのは
夏が近づいているから

都会(まち)へ GATA GOTO GOTON と
風をすり抜けて
先を急ぐ音だけ耳にのこる
胸がキュキュキュキュキュンと痛くなる感じ
南風で川面が光ってた

君は GATA GOTO GOTON と
風を追いこして
好きな誰かとの海 夢見てるの
胸がキュキュキュキュキュンとくすぐったい感じ
まるで初夏と恋とをつれた少女

僕も GATA GOTO GOTON と
駅を見送って
追加コインじゃ買えないトキメキ
胸がキュキュキュキュキュンとかゆくなる感じ
不思議なほど日射しがまぶしい

君は GATA GOTO GOTON と
風を追いこして
好きな誰かとの海 夢見てるの
胸がキュキュキュキュキュンと

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