足元をみたす暗い海と ひとみに映るまぶしい空と
悲しみの数を刻み込むような その爪痕だけを覚えている
やわらかな胸元にひとつまたひとつ あざやかな花が咲き始める
根は深く骨を断ち 熱を奪ってゆく 花びらは終わりを知らせる
耳元でひびく誰かの声 いくら叫んでも届きはしない
失われてゆく奪われてゆく 色あせるように みな消えてゆく
望んでも叶うことはないと あらがう果てにすべてを知った
絶望のふちに張りつめている 糸が切れるときの音色をきく
朽ちかけた目の前をひらりまたひらり つややかな蝶の影がまたたく
その羽はどこまでも落ちてゆきそうな 暗闇の色をしている
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絡まる交じり合う膨らんでいく鮮明なエゴどこまで?ねえ どれだけ?欠けていく夜がそっと連れ出す縦横無尽、描くラインに間違いでも飛び込んでいけば方向を指し示す甘い問
曇りなき その刃紋宿りし 気高さを見止む(内なる身に まみえて燃ゆ)絶えず流れる とまどい迷いを 振り払いし時(潰えて成す 卑しき澱)違える意志を見送り歩みが
ここまでおいでよ楽しいカクレンボ一番に脱落するのはだあれ?見つけられるかな笑いをこらえて暴かれるのを期待してる優劣 勝敗 決まってるけどたちまち白黒ついたらつま
ごきげんいかがですか?朝も昼も夜も騒がしい街は今日も笑顔の不思議遅刻して走り抜ける硝子のビルディング群れるタクシー横目にお饅頭頬張る躓いたって気にしないの“転ん
華咲く庭で揺らめく瞳は棘の中 手を伸ばす儚く香る悪夢から 連れ出して重なり合うその度溢れ出す沈黙の詞したたり落ちる涙のように密やかに 拭い去る冷たい籠の小鳥は鳴
繋いだ手のひらぬくもりはまだ確かな記憶誰よりも強く蘇るのは過ぎ去った日々眩しすぎて掴めない光をただ追いかけた真っ直ぐに信じられるたった一人の君をいつまでも見守っ
運命(サダメ)の誓いから幾度も繰り返す 光と影謀り合いまた生まれる闇歪み照らされた薄明の空に現身命繋ぐ意味だけ望む深まる絆さえこの手を毀れ落ちる砂のように果たさ
色褪せていくフィルムのように確かな現在(いま)もいずれ霞んで何でもなく 笑いあった刹那の時間と光繋がっていく記憶の底に誰かが見つけるためあると信じている 今でも
片目だけの世界で不確かなバランスを保つ僕ら両目開けたって世界はどうせ見えないもので溢れてるし二つの狭間で揺らした感情すり減らして浪費し尽くした心じゃもう眠れない
薄闇を裂く 陽光(ひかり)に溶けてガラスに映る 横顔なぞれば暖かな金色の午後から今 静かに誰そ彼移り行く時の中何も変わらないまま願えば優しく微笑むのでしょう貴方
瞬く 毀れる時は通り過ぎ珠玉の痛みはビロオドの幻影(まぼろし)簡単に割り切ることが出来れば孤独は癒えるでしょう?手繰る針の音 逆巻くことなく廻る 翳るその華やか
砕けた星々拾い集めそっと揺らしてみるここは未だ沈む夢の中洋燈(ランプ) 片手に彷徨えば繰り返し波間を揺蕩うその陰影(かげ)に愛の言葉の真実を見付けたの失くしてし
夜明けは静かに風を染める彼の空、此の胸を吹きぬけて足元くすぐる枯葉の音賑わう街並みにとけていく共に歩く日もいつしか増え肩越しの景色はいつかの夢のよう嗚呼 揺れ動
鏡の中に映る 泣き出しそうなわたしを真似るようにただ逆さまの影は消えずに日々だけ重ねて行き場を失った夜あなたに出会いこの世界はまわりはじめたねえ いいでしょ?交
ひとつだけ 叶うのなら君の手の中揺れる小さな花でいたいはじめてみる眩しいこの世界で君ともしはぐれたとしても きっと見つけだして目覚めたらそばにいるよひとつだけ
見つめているだけじゃ届くわけないけれど自分を誤魔化して いいわけにも慣れた足りない言葉揺れるその視線君と同じ世界をいきたいから踏み出せない 向う風にギュッと固く
手が届きそう 目の前で笑う君触れられそうな 距離にいても強がってまた閉じ込めてしまうけど心 零れそうな想いはもう見ないふり涙でにじんだ 曇り空でももっと高い場所
見渡すかぎりの青い海トロピカルになめこ南国を味わいたいのさアロハコメナマハロ白い砂浜良いコシカケパラソル立てて準備OK暑いのは苦手だけどきっとロングバケーション
綺麗な水を分けあうように無邪気に永遠だって夢みていたからつなぎあわす言葉たちの 哀しい気配に気づけなくて心が濡れていたことも わからなくて静かにたどる甘い記憶あ
同じように並べられた日々甘さも苦さも感じない僕らは痛みを胸に抱いたままでもう一度 飛べる手招くミライから光が集まって君の元へ僕の声よ届けどんなに悲しい夜だって